＃407 新しい友達？ ページ33
Aside
『何？まだ私に用事でも？』
いくら風見くんに親切にしてもらったとしてももう私ここにいるのもう耐えられないんだけど。もう泣きそうで怖いんだけど…。何とか顔には出さないようにしてるけど笑ってるようにしてるけどもうこれ以上は無理だよ？
「どうして学校に来れなくなっちゃったの？教えてほしい。何か僕らのせい？」
面倒なことになったな…。別にクラスが悪いわけでもないし誰も悪くない。私が悪い。
まあでも風見くんにはお世話になったし話すか。
『別にこの学校のせいでも誰かの人のせいでもクラスのせいでも何でもないから心配しないで。虐めがあったわけでもない。ま、私以外の人にはあったみたいだけどね。隠れてやってても分かるから。虐めなんてしょうもないことやめたらどう？虐めたってその虐められてる子の心には一生忘れられないぐらいの深い傷が残るっていうこと、ちゃんと覚えておいた方がいいよ。虐めっ子には理解できないだろうけどね。』
それだけ言ってクラスを出た。
風見くんは多分、いじめられてるんだなって分かった。
どう見ても避けられてるし、教科書とかすごい落書きされてたし、聞いたら弟がやっちゃったとか言ってたけどそんな感じでもなかった。だからせめてものね。お礼っていうことで。
ならとりあえず保健室行くか…。
廊下を出て、荷物を持って保健室に行くために歩いていると声をかけられた。
『もういいでしょ？何？』
風見くんがまた来た。
「あの………言ってくれてありがとう。」
さっきのか。
『あれは風見くんが話を振ってくれなかったら言ってなかったから風見くんのおかげでもあるし心配しなくていいよ。』
「今度！………一緒にゲームしよ？」
『………いいよ。ちなみに下の名前はなんていうの？』
「颯太(ふうた)だよ。君は？」
『A…。ならこれ電話番号。電話かけてくれたらゲームする。また電話かけてくれた時に教えて？なら、虐め、なくなったらいいね。”またね？”』
メモ用紙に携帯番号を書いて、手に持たせて、そのまま保健室へ行った。
「ありがとう。」
そんな声が聞こえた気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
