不登校の私は人気歌.い手として活躍しています！その10-1（恋愛ver） (ページ32)

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＃406　私は陰キャなんだよ！ページ32

Aside

そんなに内側バンバン暴けたらもうその人は素晴らしい！尊敬に値するレベル。なんてな。

『ならそろそろ戻っておきますね。5，6時間目は文化祭の準備らしいですけど。することないですけど。』

文化祭なんて出るつもりもなかったし忘れてたしね。やばいよね。

セ「そうか。なら行ってらっしゃい。」

『また帰りに戻ってきますね。』

もうここ家でもいいや。センラさん、坂田さんいるなら。凌はいなくてもいいけどいてもいいや。扱いひどっ。自分で突っ込むなってか。別にええやん！突っ込む人おらんし。

くだらないことは置いといて、そんな感じでクラスに戻る。

そして声をかけられた。知らない女子から。

「久しぶり～！学校やっと来たんだね！みんな待ってたんだよ？」

今更感。何故にもっと早くに話しかけなかった？てか話しかけてこなくていい。いちいち面倒くさい。

『あ、久しぶり。』

ていうか初めて見た顔なんだけど。名前知らないんだけど。久しぶりっていうか初めましてだよね？
そんな初めましての陽キャ女子にきついことを聞かれる。

「なんで学校来ないの？楽しいのに。この前休みの日にショッピングセンターいたの見たんだけど。何で遊べるのに学校には来ないわけ？」

さっきと圧がガラッと変わってクラスのみんなが私の方を見る。
ああ。分かった。なんで今更話しかけてきたか。先生いないからだ。
ニコッと笑って答えることにする。

『偶々外に出ないといけない用事があっただけです。』

言い訳だけどね。てかこのこと聞きたいんじゃね～よって言われそ。

「そうじゃなくて。なんで学校来ないのかって聞いてんの。」

マジで私考えてることと同じ子というじゃん。すごいな！奇跡だな！
そんなこと考えてテンション上げてるけど実際私のハートはもうボロボロだからね…。

そんなに私のこと知りたい？そこまで人のこと知ろうとしなくてもいいじゃない。
何かを求めるつもりもないし、何かを教えるつもりもない。教えたからと言って何かが変わるとも思っていないから。
でも一応教える素振り見せとくか。口元に笑みを浮かべて言う。

『…………なら全部話しましょうか？』

自分でも分かる。口元笑ってても目が笑ってない。
クラスのみんなが怖気づいてるもん。話す気なんて更々ないけど。

『まあいいや。そういう感じなら私帰ります。いろいろすいませんでした。ではお元気で。』

クラスを出ようとした。出ようとしたけど呼び止められた。風見くんに。