不登校の私は人気歌.い手として活躍しています！その10-1（恋愛ver） (ページ26)

今日:8 hit、昨日:6 hit、合計:5,262 hit

＃400　クラス一日復帰宣言ページ26

四百話！ありがとうございます！
―――――――――
Aside

『今日はクラスに戻ってみてもいいですか？』

職員室の真ん中でにっこりしながらそう宣言する。

今はもう翌日の学校。朝にまだ生徒が登校するピーク時間の10分前ぐらいに着くように家を出て、すぐに職員室に言って宣言をする。折原先生はいないみたいだけど。多分もう保健室かな？

私があんな風に宣言すると教師たちは驚いたように全員といってもいいほどこちらを向いた。
なんなの？今まで戻れって言ってたのあんたらじゃん。

「あ、え、そうですね。いいですよ。えっと…じゃあ」

ああ。もううざったらしいな。

『今日は全部の授業に参加します。文化祭の準備もあるならそれにも参加します。取り敢えず”普通”の生徒と同じように扱ってください？』

それだけ言ってスクールバックを肩に担ぎ職員室を出て、クラスに入る。
ていうか自分の席何処だろ。
まだ誰もいない教室の真ん中でそんなことを思った。

先に折原先生のところ、行ってみようかな…。皆がそろって席座って、空いてた席が私の席じゃん。

そう思い、回れ右をして折原先生…いや、センラさんのところに行く。

扉を開けるとセンラさんがこちらを向いて、「こんなはようから来るなんて珍しいなぁ」とか言いながら、いつもここに来る時に座っている椅子を出してくださった。
その椅子に座りながら今日早くに学校に来た訳を説明する。

『今日はクラスに戻ってみようかと思って。その前にここに来たくてすぐにこっちへ来ました。教室入っても席の場所も分かんなかったので。』

ニコッとしながらそう説明する。

セ「営業スマイルここでぐらいはやめたらどう？」

私に向かって微笑みながら言う先生。
それだけ言われてびくっとする。
やめろって言われてもね。一気に顔から笑顔が抜ける。

セ「それでいいんや。ここでは素直で居ってええから。無理に笑顔作ろうとせんでもいいんよ？Aちゃんが辛くなるだけやろ？」

なんで誰にも彼にも分かっちゃうかな。とは言っても歌い手さんだけか。必死になって今まで作ってきた偽りの感情を感じない自分はどこ行ったんやら。

『まあその通りですね。”ここでは”外しておくことにします。勉強してないから何にも分かんないどうしよう！！！私死ぬな。授業中ちんぷんかんぷんすぎてヤバイかも。』

センラさんは一瞬ぽかんとしていたけれど笑ってくれた。