不登校の私は人気歌.い手として活躍しています！その10-1（恋愛ver） (ページ17)

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＃391-1　鈍感ってこういうことを言うんだね…。ページ17

Sou side

Aは急にがばっと起き上がって時間を尋ねる。

Sou「今夕方の4時。」

『ひょえ？さっき深夜3時かと思ったけど昼だった？！マジすか？！ちょっと待ってて今からすぐタオル持ってくる。』

朝か夜かもわかんなかったの…wwwすごい猛スピードで防音室を出た。僕がもし熱とか出した時にもあんな風に動いてくれるのかな…？なんてね。

取り敢えず天月さんに起きるかどうか声をかけてみる。

Sou「天月さん？天月さ～ん。一回動きましょう？ここじゃ背中痛くなりますよ？」

流石にカーペット敷いてあるとはいえ、だいぶ固い。
呼びかけると若干目を開けてゆっくり起き上がった。

天「……ごめ…」

ごめんと言おうとしたんだろうけど「ん」が聞こえない…。声めっちゃかすれてるんですけど…。
肩を貸してソファーの方まで歩く。流石に天月さんを抱えあげられるほどの力はない。

Sou「ちょっと待っててくださいね。」

天月さんにソファーで寝てもらって水か何かを持ってこようと立ち上がる。
防音室を出ようとするときに丁度Aが戻ってきてタオルをぬらして持ってきていた。

Sou「水とってくるね。」

『うん。ありがと。』

それだけ言ってリビングの方へ向かった。

～～～～～～～～
Aside

なんでさっき気づかなかったんだろ…。バカにもほどがあるよ…。そんなことを思いながら翔兄ちゃんの額に手を当てる。
これはやばい。38度は余裕で越えてそ…。
前髪を少し指でよけてタオルを額の上にのせる。昨日から具合悪かったのかな…。でも翔兄ちゃんもいろいろ考えることはあったかもしれないし…。

翔兄ちゃんの顔を眺めながらぼーっとしていると想くんが戻ってきた。

Sou「大丈夫っぽい？一応水持ってきたけど…。」

そう言って水の入ったコップを机に置く。

『翔兄ちゃん。水いる？今いらない？』

そう聞くとすごい小さい声で「飲む」って聞こえた。
声死んでるじゃん…。大丈夫か…？

『ならちょっと顔上げて？』

そう言って水を翔兄ちゃんの口に流し込む。勿論少しずつね。そんなに一気にドバっといれるわけないじゃん！え？私ならしかねない？まあそうだね。←

それはいいんだけどなんかごめん。想くんからの視線が痛いのは気のせいじゃないですよね…。まさか今この状況で妬いてるの？！これはしょうがなくない？うん。しょうがない。とか思ってると抱き寄せられた。

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………え？翔兄ちゃんに。