【鬼灯の冷徹】丁の隣にいた少女 ２

第四十八話 友達 ページ5

貴方「…」


「おーい…黙ってたら分かんねぇだろ？お前、何処の鬼だよ」

貴方「あ……えっと…私、元は鬼じゃないの…」

「え？どういう事？」

貴方「…人間だったの…」

「「…は！？／えぇ！？」」



自分が分かる経緯を話した





「そんな事があるんだな…」

「じゃあ君は住むところも無いんだ…」


貴方「そう…なの……」


…丁は今後、一人で暮らして行くんだろうな…

もう少し考えて行動したら、二人揃って幸せに暮らせたのかな……


『ホロホロ…』


「「！？」」

いきなり泣き出すAに、あたふたする男の子二人


「泣くなって！俺らが泣かしたみてぇじゃんか！」

貴方「…うっ…ごめんなさいっ…でもっ…私…」


「なにか辛いことがあったの？」

貴方「っ…ぅあっ……」

喋れずに、すすり泣いたままでいた


「…ハァ…なんかわっかんねぇけど。今はしゃべれねぇんだろ。なら今はいいからよ。名前だけ教えてくれねぇか？」

貴方「…っ……A…です」


烏頭「Aか！俺は烏頭。こっちは蓬」
蓬「宜しくね」

貴方「…？」

烏頭「家がねぇなら俺ん家来てもいいし、辛い事があるなら頼ってくれてもいいしよ！…あー…上手く言えねぇけどよ…俺達、友達になろうぜ！」

貴方「…友達…？」

蓬「うん！俺も協力出来る事はするよ！」

烏頭「だから宜しくな！A」

貴方「……はっはい」


驚くことの連続で、いつの間にか泣き止んでいた




烏頭「蹴しゃれこうべって遊び知ってっか？」

貴方「ううん…初めて見た」

蓬「現世ではやらないだろ。そう簡単に落ちてないだろうし」

烏頭「こうやってな……」

貴方「こっ、こう……？」

烏頭「そうそう！いいぞいいぞ！」

貴方「…足が痛くなるけど、楽しいね」

烏頭「じゃあ回していくぞー！」

蓬「ちょっ！蹴り上げすぎだって！」

貴方「…っははは！」



時が経てば、笑っていた

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