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にやけ顔を抑えて、正面にいるマンちゃんと談笑しながらごはんを食べて、一緒に食器を洗って片付ける。
それぞれがお風呂に入って、少し時間があるようならおはなしして、マンちゃんが元のお家に帰ってから勉強する。
そんなルーティーンが崩されたように、マンちゃんが入った後の湯船に浸かって戻ってこれば、ソファーに座るよう指示された。
左側からただ横顔を眺めていれば、ぽつりぽつりと言葉が紡がれていく。
「Aちゃんは、俺のことすき？」
「好きだよ」
「俺の何を知っても、すきなままでおっててくれる？」
「もちろん」
何かを教えてくれるのかと思いきや、マンちゃんはにへらと綻んだ顔を見せただけで、安心しきったように喋り出した。
「じゃあ、なに聞かれても、なんでもこたえたげるな」
幾秒かの間を持ち、私に質問を委ねている意思を、やっと汲み取ることができた。
今更、急に、聞きたいことがあるかなんて言われたって、出た言葉は辿々しいもので。
「⋯⋯マンちゃんは、何のお仕事をしている人なの？」
「Aちゃんには一生縁のない、面白くもない仕事」
「それは具体的に言うと、なに？」
「興味ない人を散々殺して、自分も死にたくなる仕事」
「どうして、そんな仕事に就いたの？」
「生きるためには、そうするしかなかったん」
「いまも、その仕事を続けないとダメなの？」
「俺がおらんと、あの人も、他の奴らも、困ってまう」
「よく血塗れで帰ってくるのも、その人たちを困らせないため？」
「えっ、だってさ、怪我して帰ったら、Aちゃん、手当してくれるやん。
俺、それが目当てでな、今までがんばっててんで」
何を言えばいいかが分からなくなってしまって、咄嗟に口から出任せを行ってしまった。
「マンちゃんは、がんばりやさんだね」
「そんなん褒めてくれんの、Aちゃんだけや」
嘘を吐いたの、かもしれない。
殺人行為がいいものだなんてこれっぽっちも思ってないし、犯罪者なんだってこともわかってる。でも、でも。
一度湧いてしまった愛着を、すぐに破り捨てることだってできない。
「私を褒めてくれるのもね、マンちゃんだけなんだよ」
「俺は、Aちゃんの特別？」
「そうだよ」
「なんで最初、俺を家に入れてくれたん」
「きれいなひと、だったから」
「服が返り血だらけで、自分の傷口だって塞がってなかったのに？」
「わたしが、愛されたかったの」
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かな(プロフ) - みかん畑さん» ありがとうございます！皆様本当に素晴らしい作品をお作りになりますよね！私も実は楽しみにしてます (2022年7月14日 7時) (
レス) id: 849b27ce88 (このIDを非表示/違反報告)
みかん畑 - コメント失礼します！作品が凄く好きで見るたびに私はニヤニヤしてます！ (2022年7月13日 23時) (レス) @page10 id: b9db204dbc (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 宮 村 。さん» ありがとうございます！！後の参加者様はもっともっと素晴らしい作品をお書きになるので是非最後まで見てくださると嬉しいです！ (2022年7月10日 10時) (レス) id: 849b27ce88 (このIDを非表示/違反報告)
宮 村 。(プロフ) - 初コメ失礼致します!! もう好きすぎてやばい作品です(( (2022年7月9日 23時) (レス) @page4 id: e0cd2bb1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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