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インターフォンが鳴り、血相を変えた義母が私を部屋に隠す。
食べかけのパンを持ち大人しく部屋に戻ると、下から声が聞こえてくる。
「だから、ここに嫁いでいない娘が1人いるんでしょう？」
「隣国の王子がこんな辺境に何ですか！」
「何って⋯⋯自国隣国の娘さんは全員舞踏会に来いとの達しなんですよ。それでここにはまだ嫁いでいない娘がいると聞いたんで。確認しに来ただけですが」
「だからここには！」
「では、ここに食べかけの食器が2つあるのは何ですか？」
この声、聞き覚えがある。
否、前に会った時はもう少し声が高かった。
⋯⋯親の、仇。
昔、姉の結婚式に行った時にあの人とは出会った。
「俺と結婚するか死ぬかどっちがええですか？」なんて初対面でナイフを持って聞いてきたのを覚えている。
私を決死の思いで逃がした母親はきっと、彼奴に。
どうして、今まで忘れていたのだろう、いや今まで嫌な記憶だと封じ込めていたのがこの男の声を聞いた事によってトリガーとなって思い出したのか。
母は、その事実を知っていて私を舞踏会に行かせたくなかったのか。
嫌がらせでは、無かった。
押し問答をしていた後、甲高い乾いた音が聞こえた後に母の叫び声が聞こえる。
刹那、母が銃で撃たれたのだと分かる。
嗚呼、大事な人を同じ奴の手によって私のせいで殺させてしまった。
どたどたと私の部屋に足音が来るのが分かる。
見つかるのも時間の問題だ。
2階だ、死ぬわけではない。
心の準備をして飛び降りようとすると、
「危ないですよ」と腕を引っ張られ抱きしめられる。
嗚呼、遅かったか。
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かな(プロフ) - みかん畑さん» ありがとうございます！皆様本当に素晴らしい作品をお作りになりますよね！私も実は楽しみにしてます (2022年7月14日 7時) (
レス) id: 849b27ce88 (このIDを非表示/違反報告)
みかん畑 - コメント失礼します！作品が凄く好きで見るたびに私はニヤニヤしてます！ (2022年7月13日 23時) (レス) @page10 id: b9db204dbc (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 宮 村 。さん» ありがとうございます！！後の参加者様はもっともっと素晴らしい作品をお書きになるので是非最後まで見てくださると嬉しいです！ (2022年7月10日 10時) (レス) id: 849b27ce88 (このIDを非表示/違反報告)
宮 村 。(プロフ) - 初コメ失礼致します!! もう好きすぎてやばい作品です(( (2022年7月9日 23時) (レス) @page4 id: e0cd2bb1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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