【d！】○○デレ短編集！【合作】

９、syp×ツンデレ〔sam〕 ページ9

今日は仕事もないし、エミさんに本を借りてゆっくりココアでも飲みながら本を読もう
そう思っていたんだけど……

「………」

「………ショッピくん？」

「……なんすか」

ショッピくんが私を膝に乗っけて、放してくれません
いつもはスキンシップどころか恋人らしい会話さえ嫌がるのに…
どうしたんだ、雨か？今日はいい天気で外干しだからやめてほしいんだが

「わ、私エミさんのところに、行こうと思ってるんだけど…」

「知ってます」

「そ、そっかぁ…」

まぁ直前に言ったからな
エミさんのとこ行くっつったらこうなったしな

「………」

「………」

なにか用事があるわけでもないっぽいショッピくん。
でも、なにか言おうとしてるような…？
なんだ、浮気か？え、なにそれ泣いちゃう

「…あの、先輩」

「…ん？なに？」

「え、ちょ、なんで泣きそうなんすか」

「あ、いや、なんか言いにくそうだから、新しい好きな人でもできたのかなって」

「っそんなわけないじゃないですか！！！」

「…え」

「…あ、いやその」

びっくりした、ショッピくんのこんな大声、聞いたことなかったから
大声出したりしてすみません、とすっかりうなだれた様子で私の肩に顔をうずめるショッピくん。
今日はどうやら、すこぶる調子が悪いみたいだ

ショッピくんはそのまま、ぽつぽつと話し始めた

「いっつも、素直になれなくてすみません

俺なりに、頑張ってはいるんすけど、やっぱり恥ずかしくて、」

「うん、」

「だから俺、今日こそはと思って、でも、用事があるのに迷惑でしたよね、すみません」

私を膝から降ろして、出て行こうとするショッピくん。
私はそれを、慌てて引き止めた。

「そんなことないよ、ショッピくん！」

「へ、」

「私、ショッピくんがそこまで考えてくれていたなんて知らなかった。すごく嬉しいよ」

「…こんなこと、カッコ悪くて言えるわけないじゃないですか」

「かっこ悪くなんてないよ。」

「…っ、ありがとう、ございます」

「どういたしまして！」


あんまり恋人らしいことはできてないけど、お互いに大好きだからいいんです！


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「ってことがあってねエミさん！」

「私完全にダシにされてるじゃないですか…」

「ありがと！」

「全然嬉しくないです……」

10、syp×デレデレ(紫鬼)→←8、sha×死ンデレ(ノロいぬ。)

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