【d！】○○デレ短編集！【合作】

3、rb×ウブデレ(酊羅） ページ3

私の彼氏はウブだ。
何せ女慣れしてない。
今まで彼女の1人もいなかったらしい。

まぁずっと監視室に篭っていればそうなるか。仕方ないよね。

「ロボロ〜これ資料〜。」

「あ、A！ありがと！いつも助かるわぁ。」

嬉しそうにそう言う彼はとても可愛い。
私よりは身長は高いけど、男の中では低い。
そして安定のいい声。
小柄な体型に合わない筋肉質な身体。
その全てが私は大好きだ。

彼の座るソファーのようなふわふわの回転椅子に私も腰掛けた。
当たり前だがとても狭い。ぎゅうぎゅうで、身動きがしにくい。

「A…！？せ、狭いっ…からっ！」

こんなことをするだけで真っ赤になる。
ほんま、ウブやなぁ…。

「ちょっとだけ、お仕事手伝ってあげる。」

「いいって…！今ちょうど休憩しとんねん！のいてぇや！」

「何で〜？」

「だって…ち、近いもん！」

「近いとあかんの？」

意地悪に尋ねると、ロボロは俯き、顔を赤らめ、

「……恥ずかしい…やんか…そんな…好きな子が至近距離におったら…」

いつもなら言わない(※言えない)“好き”という言葉に、私まで顔に熱が集まる。

「え…と……その…ごめん…」

「何でAが謝るん！？謝る要素無かったで！？」

「いや……好きって言われたから……びっくりして……」

「だって好きやもん！仕方ないやろ！？」

「ちょ、ほんと一回黙って！！こっちが恥ずかしい！！」

久しぶりに追い詰められている気がする。
いつもならこうなるのはロボロの方なのに。

「何がやねん！黙るか！A好き！」

「うるさいっ！」

「好き！愛しとる！」

「も…ほんと…黙ってよぉ……」

至近距離の中叫ばれる愛は辛すぎる。
絶対今顔真っ赤だ。
熱いもん、身体。

「ん…。」

と、調子に乗ったのか私に抱きついてきた。
ぐりぐりと額を押し付けてくる。

「〜〜〜っ！」(可愛いぃぃぃぃぃ！！)

「……仕事疲れた。癒してや。お、俺の恋人やろ？」

上目遣いで私の顔を覗き込む。
あまりにも攻めてくるので、ぱくぱくと口を動かすことしかできない私が面白かったのかロボロは少し笑っていつも付けている雑面を外した。
可愛い童顔の彼の顔があらわになる。
そう思ったのもつかの間。

私の唇に自分のを重ねた。

思考が追いつかなくて呆然としていると

「んふ、今日はちゃんとできたわぁ。」

そういう彼も真っ赤だった。



もしかしたら、私の方がウブなのかもしれない。

4、kn×デレデレ（sam）→←2、ut×クズデレ（ノロいぬ。）

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