大切なタカラモノ～R.Y (ページ38)

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85話ページ38

Aside

涼「……好きだよ。今も昔も笑笑だから、俺と…結婚してください。」

そういう涼介君の顔は今までの中で一番不安そうな顔をしていた。

馬鹿だなぁ…私が涼介君のこと拒否するなんてありえないのに…

『…はいっ…よろしくお願いします、涼介…？笑笑』

涼「…！いきなり呼び捨てとか反則だから…/////」

『へへっ笑笑でも、ね…こんな日が来るなんて夢みたいで…っ…ホントは泣きそうなの…っ…だからあんまりみな…わっ！？』

涼「ばーか。泣いていいんだよ。Aは泣き虫なんだから笑笑」

そう言って抱きしめられる。そしてさらっと指輪をはめてくる彼は絶対泣かせる確信犯…

『泣き虫じゃないもん…』

ふわっと香るあなたの優しい香りに幸せなだけだもん。

涼「冷えてきたな。中戻るか笑笑」

『うんっ！』

手を出されてその手をとる。指にはさっき涼介君から貰った指輪がある。

幸せだなと思ってニコニコながら中へ入ると

パンっパンっ

涼「『？！』」

ひ「いぇーい！おめでとう！ささっ！こちらへ！」

侑「涼介はこっちね笑笑」

涼「はっ！？なに？！え！ちょ、？！」

颯爽と連れてかれる涼介を呆然と見送る私。
すると後ろから肩を掴まれ、振り向くと

せ「さぁ、そろそろ私達も移動するよ笑笑」

『へ、どこいくの！？』

そう言って引きづられながら外へ連れていかれる。外には満開の桜が咲いててまだ五時なのでそんなに日はのぼっていなかった。