72話 ページ25
大貴side
ステージ上にあった機材が落ちてくる時、俺ら3人は突き飛ばされた。
あのあと、ライブは中止になり、ふぁんはざわつきながらもみなとさんと麻野さんの案内で帰された。
あれから１週間たったが３人はまだ目を覚ましていない。
東京の病院に移動した。
あ「あら、大貴君。久しぶりね笑笑」
「あずささん…」
あずささんはAのお母さんで俺らが病室に行くといつもいた。
まぁ、最初は他の奴らに話すの大変だったけど…
あ「ごめんね、大貴くんも。Aの事」
「俺は別に…」
あずささんの悲しそうな横顔がAの顔と似てた。
涼「A…」
ヤマダはあれからずっとAのそばにいた。
あのライブでも、Aは山田に貰ったネックレスを付けていたみたいだけど…あの、事故で大分変形していた。
ひかりの所には知念がずっと付いてる。
夏「んじゃ、3人とも、変わりないね。もうそろそろ目が覚めてもいいと思うんだけど」
せりなの親の夏樹さん、、この病院の医者で父親。運ばれてきた時、顔色も変えずに治療していた。
いつだったか、せりなが「お父さんは私が怪我しても心配なんてしない」そう言ってた気がする。
でも、忘れ物をした時に見てしまった。
悲しそうな泣き出しそうな顔でせりなの頭を撫でる夏樹さんの顔。
その顔はやっぱり父親だった。
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作者名：さくら | 作成日時：2017年11月6日 17時
