かみしげに幸せになってもらいたい (ページ30)

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君にあげる5分間ページ30

　
赤side

　

冬の朝、トイレに行きたくなり目が覚めた。

隣でぐっすり眠っている大好きな恋人を確認し、そっと布団から抜け出す。

今日は2人とも仕事は夕方から。
迎えが来るまでゆっくりできる。

昨夜は無理をさせてしまった事もあり、

まだ起こすには少し早いか。
と判断したものの、離れてしまうには寂しい気分だったので、もう一度ベッドへ戻ることにした。

横なった重みでベッドが沈んでも起きる気配は無い。

少しでも神ちゃんを感じたくてそのまま自分の方へ抱き寄せると、一瞬目が覚めたのか「んー、」と声を発して、寝返りをうち、肩に顔を寄せて抱きついてきた。

そのうちまた深い呼吸が聞こえてきたので、きっともう夢の中に戻って行ったのだろう。

寝ぼけていても甘えてくれるなんて、彼氏冥利に尽きる。

穏やかな呼吸と体温を感じているうちに自分も一緒にうとうとしてきて、その眠気に逆らわず、神ちゃんを追いかけるように意識を手放した。
　
　
　