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緑side
…んん、
ついぐっすり寝てしまっていたらしい。今何時やろ?
ぐーーーっと身体を伸ばして気付く。
…あれ?毛布?
あっ!!!!!しげ来る日やん!!!!
一気に目が覚めて身体を起こす。
「おっ!!おはよう!眠り姫」
「しげ!!おはよう。
もう、来てたんなら起こしてや!」
「気持ちよさそうに寝てたからな!
疲れてるんちゃう?」
自分だって疲れてるくせに俺の心配ばかり。
相変わらず優しい。
ここ数日会いたくて会いたくて仕方なかった。
次に会えたら思う存分甘えようと心に決めて、今日が来るのを心待ちにしてきたのだ。
「寝てるよりしげに甘える方が回復すんねん!」
「…あかん!!可愛い!!
めっちゃ可愛い。こんなキュンキュンさせて俺のことどうするつもりや!?」
「一生離れられへんようにしたろか?」
くだらないやりとりすら心地いい。
幸せや!!!起きたらしげがいた!!!
寂しい夜に寄り添ってくれた王子と姫にこの喜びを共有したくてちらっと探すが、2匹とも特に興味はないらしくお気に入りの場所でウトウトしている。
「ご飯、出来てるで」
「え!?まじで!?」
「ふっふっふっ、神ちゃんのために腕によりをかけてニラ刻んだったわ!!」
「嬉しい!!!!ありがとう!!!」
「もう食べる?あっためよか?」
なんて聞いてくれる。
本当最高の彼氏。
優しい、面白い、顔も良い!!!
花丸100点満点!
やけど、申し訳ないことに
今はご飯よりも甘えたい。
大好きなしげに大事にされたい。
せっかく俺のために作ってくれたのにワガママって思うかな?でもきっとしげなら許してくれると信じて。
「んー…、しげ!!来て!!!」
ソファーから手を伸ばすと、ニコッと笑ってこちらへ来てくれる。
そしてそのままふわっと抱きしめてくれる。
ふふふ、嬉しい。
この幸せな気持ちのまま、今日は甘えてしまおう
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作者名:なーー | 作成日時:2023年1月8日 1時