8 ページ17
「もう、しげに決まってるや、…ん……？
………て、はぁ？、え！？な、なんで？なんでしげがここにおんの！？！？」
面白いぐらい慌てる神ちゃんに、先程の言葉の信憑性が増してくる。
「神ちゃんが酔い潰れてるって聞いて迎えに来たんやん」
「え、何これ？…夢？淳太は？」
「淳太なんかどうでもええやん。とりあえず帰るで、」
その場にいたはまちゃん、流星、小瀧の3人にお礼を言いつつ荷物を持って、神ちゃんと一緒にタクシーに乗り込み自宅の住所を告げた。
…
「ここ、しげん家…？」
と上目遣いで聞いてくる神ちゃんの攻撃力の高いうるうるの視線に耐えつつも「そうやで」とドアを開く。
恐る恐る部屋へ入り、キョロキョロと辺りを見回す姿は早速小動物のようで加護欲が引き立てられる。
夢のようだ。神ちゃんが俺の家にいるなんて。
しげん家行きたい！と何度か言われたこともあったが、好きな人を自宅に招くなんてそんな大胆なこと今までできなかったのだ。
とりあえず神ちゃんをソファーへ座らせて水を手渡す。
「酔っ払いやねんから、たくさん水飲みや、」
出来るだけたくさん水を飲んでほしい。
これから伝える言葉を神ちゃんが忘れないように、できる限りアルコールが神ちゃんから消え去りますように
…自分も水を一口飲み、神ちゃんと話をする覚悟を決めた
「なぁ神ちゃん。」
ビクッと震えて固まる身体、大丈夫やでという気持ちを込めて頭を撫でると真っ赤になる頬を愛おしく思う
まずは俺の話を聞いて欲しい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 241人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なーー | 作成日時：2023年1月8日 1時
