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地図アプリに表示されている住所へタクシーで向かっているとLINEの通知が届いた。
相手は先ほどまで一緒にいた淳太。
"アホなしげにこれだけは教えたるわ。
神ちゃんの好きな人、女の子ちゃうで"
「……は？」
何だつまりどういうことだ？
神ちゃんの好きな人は、男…なのか？
てっきり何の迷いもなく神ちゃんは女の子が好きなものだと思い込んでいた。
もしかして、もしかしたら、自分もアピールをすれば恋愛対象になれる可能性があるのかもしれない。
自分の恋心を伝えた時に拒絶され嫌われる事はないのかもしれない。
少しの期待を胸に早く、早く、と焦る気持ちを抑えて神ちゃんのもとへと向かう。
名前を告げて案内された個室を開けるとそこには�霤跳鈎弔肇戰蹈鵐戰蹈鵑某譴辰僂蕕辰撞磴い討い訖世舛磴�
「神ちゃん！？どうしたん！？」
慌てて駆け寄ると
「最悪や。絶対失恋した、しかも嫌われたかもしれへん。
もう嫌や、他の人なんか好きになられへんのに、しげぇー」
と自暴自棄な様子で得意ではないお酒を煽っている。
これだけ酔っていても俺が来たことは認識できているのか？
というか失恋したと言ったか？？
可哀想ではあるし、神ちゃんを振るなんて理解できないが、もしかするとビッグチャンスの到来かもしれない。
「はいはい、辛かったなぁ。とりあえずお水飲み？」
とお水を渡して飲ませる。
「しげな、最近すごいよそよそしいねん。
目合ったらそらされるし、避けられてるし。
もしかしたら、俺の気持ちバレて引かれたんかもしれへん」
「……え？」
「でももうええねん！！諦めるって決めたから。
きっと今頃淳太に告白してんねんで？
大事な話あるって呼び出してたもん。
しげ淳太とおる時いつも楽しそうやし、」
……ここまでくると何かおかしい事ぐらい分かる。
「神ちゃん？」
「なぁ神ちゃんの好きな人って俺なん？」
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作者名：なーー | 作成日時：2023年1月8日 1時
