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「………は？」
それだけ言うとポカンと口を開けたまま動かなくなってしまった淳太。
何やねんこいつ
「おい！淳太！！おーい淳太ー！！！」
「うるさいしげ」
「おぉ、聞こえとるなら返事せぇや！！」
するとやけに真剣な顔でこちらを向き直して
「なぁ、お前本気で言っとる？」
「え、本気やけど、むしろふざける所なんか無かったやろ」
「……まじか、」
なんて頭を抱えて俯いてしまった。
なんやねん、何で俺が呆れられなあかんねん！
だって俺神ちゃんから直接話聞いてへんし…。
なんて思っていつつグラスの中身を飲み干す。
あーあ、神ちゃん誘ってご飯行きたいなー。
今頃神ちゃんなにしてんねやろ？
なんて物思いに耽っていると淳太が口を開いた。
「俺からは伝えられん。」
「まぁそりゃそうよなー、
その、名前を教えてもらうのは無理なの分かってんねんけどさ、ヒントちょうだいや！
共演したことあるとか、可愛い系か綺麗系かとかさ！
髪が長いとか、スタイルが良いとか！モデルさんか女優さんか一般の人なのかとか、」
「……なぁ、しげは何でそんな事知りたいん？」
「……それは、」
色々と理由はある。
興味もあるし、知って現実を受け止めたいとも思う。
いつどこで出会って、神ちゃんをどこまで知っている人なのか確認したい気持ちもある。
だけど一番は、
「俺、神ちゃんに幸せでいてほしいねん。」
「もし相手が性格悪い人やったら嫌やんか。
神ちゃんがもし付き合ったら、ちゃんと幸せになれる相手かどうか知りたいねん。」
「…やないと俺、浮かばれへんやん、」
…あ
………あ、あかん！！！！今完全に口を滑らせた。
え、今まで慎重に隠し通してきたのに、やばい！！！
反応が怖くてバクバク鳴る心臓、
とりあえず恐る恐る顔を上げるとニヤニヤしているおじじ、
思っていた反応と違いすぎて困惑する。
「やっぱりな、お前全部顔に出てたで。」
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作者名：なーー | 作成日時：2023年1月8日 1時
