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神ちゃんが恋をしていると知ってからというもの、自分が今までどのように神ちゃんと接していたのか分からなくなってしまった。


どれぐらい目見て喋ってたっけ?声のトーンは?テンションは?
正解が分からず話しかけるのを躊躇してしまう。

…そもそも正解なんてあるんやろか?


ただ少なくとも、今のままではどう足掻いても不自然になってしまう。
ずっと一緒にいた神ちゃんであればきっとすぐに異変に気付くだろう。

あぁ、どうしよう。



自分の心が神ちゃん不足を訴えてくる。



いっそのこと神ちゃんに好きと伝えてみたらスッキリできるのでは?なんて思いも頭の片隅にはあるがやっぱり、

…振られたくない。
もしも拒絶されたら、…生きていけない。




(…あっ)

頭の中で葛藤しているうちに無意識に神ちゃんのことを凝視していたらしい。

パチっと可愛らしい目と視線が交わってしまって慌てて逸らす。


…あかん。可愛い。

振られたないけど、俺の神ちゃんが他の人の恋人になるなんて、受け入れられる自信がない。





そもそも自分のもんちゃうやん!
なんて頭の中で淳太がつっこんでくる。

頭の中でもずっとうるさいやん、訴えてやろう。


その時ひらめいたのだ!


そうや、メンバーは神ちゃんの恋した相手知ってる感じやったやん!!どんな人か聞いてみよ!

流石に名前までは言わんくてもヒントぐらいくれるやろ!




「淳太〜!今日終わったらメシいかへん?」

「え、珍し、何いきなり?」

「ええから!!!大事な話、あんねん。」

「……分かった。」














ちゃんと個室の落ち着いた雰囲気のお店、
さすが淳太、いい店知ってるわ。


「で?話って何なん?」


「あー、んーと、まぁ神ちゃんのな、事やねんけど…」


神ちゃんの名前を出すだけで歯切れが悪くなるのは許して欲しい。



「神ちゃんさ、好きな人おるんよな?…相手どんな人なん?」
 
 
 
 
 

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作者名:なーー | 作成日時:2023年1月8日 1時

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