うだる ページ6
どこか遠くで、蝉が鳴いていた。
玉のような汗がこめかみを伝って、ぽたっと音を立てて落ちていく。
落ちる
堕ちる
「こら、A。聞いてるの？」
スタッフの掛け声で、我に返る。
「…聞いてるー」
バラエティー番組のロケで、ウニョクとシンドンと一緒になった。
打ち合わせしてる間、わたしは空ばかり見ていた。
初夏の、空はずっと高くて、遠くて
まるでジェジュンみたいで。
華々しいデビューを飾って、瞬く間に人気者になってしまったジェジュンは、異国の地に行ってしまった。
韓国どころか、アジアを代表するアーティストになって、世界を飛び回るようになるんだって
ジェジュンは少年の様に笑って旅立った。
繋がれた手は、いとも簡単に解かれて。
行かないでって泣いた私をからかって
「いつでも帰ってくるし、連絡もするよ」
そう言ったのに。
連絡なんて、二度きただけだった。
一度めは、日本へ旅立って１ヶ月も経たない頃。
なかなかうまくいかないなって薄く笑ったジェジュン。
二度めは、その一年後だった。
何度も送った手紙に対して、返事をしなくてごめんなって
年端もいかない子どもみたいな声で、ジェジュンが言った。
そんなことどうでもいいよ。
会いたいよ。
続く
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SOU(プロフ) - ちゃっぴーーさん» お久しぶりです。我慢できない！ちゃっぴー氏も更新頑張ってね (2014年8月12日 20時) (
レス) id: f050ae7bb0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぴーー(プロフ) - でたーーー！sou 氏！！我慢できなかったのね…ゴメンネ…小説stopしてて…やっぱり、sou 氏の小説ゎ好きだーーー！ (2014年8月12日 10時) (レス) id: afb7f5d1e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SOU | 作成日時：2014年8月11日 23時
