10話 ページ10
「今、何て言った？」
「だから、芸能界復帰するって言ったの」
久しぶりの実家で私は家族を集めて報告をしていた。
親も弟もポカンとしてて、驚きを隠せない様子。
「じゃあ姉ちゃんとテレビで共演出来る！？」
「その前にあんたはもっと有名にならなきゃ無理だと思うよ」
「事務所はどこなの？」
「ジャニーズ事務所」
「ジャニーズ事務所！？姉ちゃん、男だったの！？」
「な訳ないでしょ！！昔、よく誘われてて、この間、おじさんと再会したの。その時にスカウトされたから、入る事にした」
「あらあら、ジャニーさんに見つかっちゃったのねぇ。なら仕方ないわね？お父さん」
「だな。お父さん達は応援するから頑張りなさい」
「ありがと。お父さん、お母さん」
「それでソロで行くの？」
「ううん。グループ活動で行くよ。もう来週から仕事始まるし」
「姉ちゃん、昔、グループだったもんね。でもジャニーズって男の人しか居ないけど、新しいグループでも作るの？」
「それだったら最初は良かったんだけど、おじさんがどうしても新メンバーとして入ってって頼まれたから、そこに入る事になった」
「あらあら。どこに入るの？」
「嵐」
「嵐！？」
「あんたも頑張りなさいよ？このお姉ちゃんがこれから芸能活動するんだから。福士蒼汰君？」
私より背が高くてイケメンの駆け出し俳優・福士蒼汰はガックリとうなだれた。
「俺、姉ちゃんに勝てる自信ない・・・」
「私だって久しぶりなんだから、歌とダンスは自信ないんだけど」
「よく言うよ！カラオケ行ったら、すぐに歌えてダンス出来るくせに！！」
「そうだっけ？」
「そうだよ！！姉ちゃん、少し自覚した方がいいよ！！」
「ごめん。自覚してないや」
「はぁ・・・俺も頑張ろ」
「頑張れ！弟よ！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミュウ | 作成日時：2018年4月22日 12時
