7話 ページ7
「それで皆はAを見てどう思う？入れるのは賛成？」
「はい！俺は賛成！！」
「あなたは元々賛成派でしょ！・・・俺は賛成しますよ」
「翔くんと松潤は？」
櫻井さんと松本さんを見ると、櫻井さんはどこか考えていて、松本さんはまだ賛成した様子は無かった。
「・・・思い出した」
「何を？」
「君、リトルのメンバーだった子だよね？」
「え！？リトルってあの！？」
一気にざわつく室内に私だけ取り残される。
「確かにリトルのメンバーでしたけど、それがどうかしましたか？」
「どうかしたも何も俺達嵐にとっては憧れのグループだったんだよ。まさか君があのAちゃんだったなんて・・・」
「それでリーダーが賛成したのか・・・」
「んー、それもあるけど、Aだからこそ、おいらは賛成したんだよ。Aはグループやってた経験もあるし、嵐にとってデメリットが無い。逆にA自身も嵐のレベルについていける要素があるから、反対する必要はないと思った。だから、翔くん達が賭けをするって言った時は驚いたけどね」
「賭けをしたのって櫻井さん？」
「持ち出したのは俺だよ？でも、Aちゃんを見て素質があるから、さっき賛成したけど」
「なるほど。いかにも二宮さんらしいですね。それで・・・あとは櫻井さんと松本さんだけ？」
「だね。二人はまだ賭けに出る？」
お兄ちゃんの質問に櫻井さんは首を振った。
「いや、リトルのメンバーと分かったなら反対する理由はないよ。俺も賛成する。松潤は？」
「俺は・・・」
「別に賭けのままでもいいですよ？」
「え？」
私からの言葉に予想してなかったのか松本さんは聞き返してきた。
それをよそに私はお茶を飲む。
「松本さんが嵐を大事に思う気持ちは分かりますもん。私がリトルを大事にしてたのと同じ気持ちだと思うし。無理に賛成してなんて私は言いませんよ？」
「だって。松潤は本当に賭けのままでいい？」
「いや。俺はただ今の嵐のままでやりたいって意地を張っていただけ。本当は反対とかじゃなくて、いきなりだったから気持ちの整理が出来てなかったんだ」
「じゃあ賛成でいい？」
「もちろん」
「ふふっ。これで一致したね。じゃあ社長が帰ってくるまで話してようか？」
一気に和やかな雰囲気なった社長室でお兄ちゃんはまたお茶を飲んだ。
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作者名：ミュウ | 作成日時：2018年4月22日 12時
