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46.falsehood ページ48

半年ぶりでしょうか……(震え声)

お久しぶりです。
それから遅れて申し訳ございませんでしたm(_ _)m
これから不定期ですが改めてよろしくお願いします。
──────────


あれからしばらくショッピングモール内を歩いて……正確には暁奈に手を引っ張られながらついて行ったのだが、そんな私達が向かった先は或るカフェだった。

奥の方へと歩いていくと、そこには珈琲を片手に持った与謝野さんが足を組んで座っていた。


「やっと来たね」

「お待たせしてすみません、与謝野先生」


ヘラッと笑って暁奈が云う。

後に続いて私も頭を下げた。


『私も途中で抜け出してすみませんでした』

「別に良いさ。今まで妾の着せ替えに耐えられた子なンか一人もいなかッたからねェ。気にするこたァ無いよ」


与謝野さんが暁奈の方を見た。
すると、暁奈がすっと目を逸らす。


「却説、とりあえず座りな。歩き回ッて……否、走り回ッて疲れただろ?」

『ありがとうございます……』


反論の余地も無いので、云われた通り大人しく席に着き、暁奈と私の分の注文を終えると、与謝野さんが「ところでさ、」と切り出した。


『はい?』

「アンタのそれ(・・)超高級銘柄(ハイブランド)服じゃないか。行きの服はそれじゃあ無かッただろ? どういう経緯でそんな物を買うことになッたんだい」


来た……!

横に座っている暁奈の眉がピクッと動く。

何も余計な事を言わないようにと机の下で(桃色の髪の美少女)の手に小さく触れつつ、私は答えた。


『……あぁ、これですか。実は途中で、この服があった服屋の前で親戚と出会いましてね。そこでついでにと私の分も買ってくれたんですよ。あまりにも素敵なデザインだったので、此の儘着て帰ることにしたんです』


執事時代に培ったポーカーフェイスを上手く利用して、にこにこと笑いながら、あたかも事実のように告げる。

大丈夫だよ、暁奈。


すると予想通り、与謝野さんが納得したような声を上げた。


「そういえば、アンタは良いとこのお嬢様だッたねェ。“一寸した贈り物”も、金持ちともなればここまでか」

『お陰様で、洋服には困っていませんよ』

「そりゃァ良いね。羨ましい限りだよ」

『ふふっ。まあ、クローゼットに入り切らないのが困りものですけれど』


流暢に流れていく私と与謝野さんとの会話に、暁奈が目を見開いているのが見えた。

だから云ったでしょ? と暁奈を見て微笑む。

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珀惺(プロフ) - 水ガラスさん» ありがとうございます!!執事中の主人公は格好よく書きたかったので、そう言って頂けて嬉しいです……! (2022年9月23日 4時) (レス) id: f325ea4e61 (このIDを非表示/違反報告)
水ガラス - すごい……。面白いです!執事と聞いてどんな感じのだろうかと思っていたら、主人公のお仕事具合がかっこよくてびっくりしました。ぜひ主人公の幸せへの今世を応援したいです! (2022年9月23日 2時) (レス) id: 27a6582a0d (このIDを非表示/違反報告)
珀惺(プロフ) - クロノトさん» ありがとうございます……!これからもそう言って頂けるよう、頑張って投稿していきたいと思います! (2022年9月22日 6時) (レス) id: abe696b439 (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - 神作品キタコレ!! (2022年9月21日 21時) (レス) id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珀惺 | 作成日時:2022年3月30日 22時

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