君がいない世界は色がなくて空虚で

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昨夜は何かに責められる緊張感で眠れなかった



もし見つからなかったらどうしよう



昨日メンバーも行くって言ってくれたから全員で水槽を探すことにした



俺が運転する車の中、みんなもソワソワして落ち着かないみたいだ



どこでもいつでも眠れるみつは眠そうだし、横尾さんなんて何に使うわけでもないのにどっさり荷物持ってボーッとしてる



ニカ千もいつも以上に落ち着きないし、平生装ってるガヤもさっきから天然発言連発…



そりゃそうだよな




家だなんて…



生活感ありすぎて宮田が本当に生きてるみたいだもんな




宮田のお母さんは、「俊哉が生きていたところをなかったことにしたくない」って部屋を片付けてない



俺なんかよりご家族の方がずっと傷は深いだろうな…




もう3年も経つんだな…




俺、もう十分待ったよ…




会えないことがこんなにも寂しいなんて



君に出会えてなかったら知らなかったよ



天国で元気にしてるのかな…



他の奴に目移りしてたらブン殴るからっ！！




そんなことをボンヤリ考えているうちに宮田のマンションに着いた




皆ぎこちなくて、宮田の部屋に近づくにつれ話し声は少なくなっていった




北「………………いよいよだな……」


千「..........そう…だね…」







みんなの足音が



ある部屋の前で止まる









俺、


今でも時々思うんだ







本当は生きてるんじゃないかって




この部屋の向こうには




ヘラヘラしてふんわり笑ってるアイツがいるんじゃないかって



みんな遅いよ〜待ってたよ〜って優しく笑う俊哉がいるんじゃないかって





横「たま…」




ああ、また泣いてしまったよ



俊哉


君のことになると俺ダメだね



やっぱ誰といても君のこと考えちゃうな





玉「大丈夫…！さあ、中に入ろう？」









重たい扉を開ければ









懐かくて優しい君の匂いがした

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