怯えた姫とイレブン～君と歩む未来の扉～ (ページ5)

今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:11,128 hit

第3話ページ5

春奈「久しぶりですね！Aちゃんっ！」

あ「え？もしかして、有人君と春奈ちゃんですか…？」

鬼道「あぁ、覚えてくれていたのか」

春奈「そうですよ！！覚えてくれてたんですね！！」

あ「えぇ、覚えてるいるわ。あの時はありがとう。一緒に遊んでくださって！」

鬼道「こちらこそ、あの時は、春奈を助けてくれてありがとな」

春奈「助けてくれてありがとう！」

鬼道「なぁ、A。また外に出て遊ばないか？」

あ「いいえ、もう外には出ませんわ。」

鬼道「A、何があった？」

あ「いろいろありましたわ…！でも、いいのです。Aが外に出なければ大丈夫ですもの」

鬼道「…どういうことだ？」

あ「Aは、狙われていますの」

鬼道「なっ！？誰にだ？！」

あ「有人君まで知って危険にさらされることはないですわ。Aは大丈夫ですから…」

鬼道「いや、そんなことないぞ！俺は、お前に安心して外に出れるようになって欲しいんだ！だから、教えてくれ！誰に狙われているのか」

あ「あの本当に大丈夫ですから…有人君にまで迷惑かけたくないもの…」

鬼道「そんなの全然迷惑じゃない！！頼ってくれていいんだ！！むしろ頼ってくれ！」

あ「…有人君がそこまで言うのでしたら、雅、話してさしあげて。雷門の皆さんが聞かれるかは自由よ。でも、このことを聞かれたら貴方達は傷つきますわ…」

鬼道「それでも俺はかまわない」

あ「有人君…ありがとう」

円堂「俺もいいぜ！！お前を外に連れだしてやれるなら、いいんだ！！そうだろ？皆！」

全「あぁ/はい/当たり前だ」

あ「皆さん…ありがとうございます。雅、皆さんに話してさしあげて」

雅「はい。かしこまりました。皆さんにお話ししましょう。Aお嬢様が外に出なくなった、いえ、出れなくなってしまわれた理由を。」

円堂「あぁ、たとえどんな話だったとしても、俺達は、Aを絶対に外に連れだしてやるぜ！！」

雅「はい。まずはじめに皆さんは、8年前の不自然な転落事故を知っていらっしゃいますか？」

響木「8年前というと、崖からの転落事故か？」

雅「はい。その崖から転落したお車はAお嬢様のご両親です」

響木「そうでしたか。あの事故は、我々イナズマイレブンのメンバーも不思議に思ってたんですよ」

雅「その事故なのですが、実は仕組まれた事故だったのです。もともとブレーキさえかけることが出来れば、転落などしなくてすんだ事故です」

鬼道「ブレーキ？まさか…！」