俺の半分を君に (ページ4)

今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:1,077 hit

4話…JKside ページ4

今回の担当は若い女性か…

この仕事を何年もやっているけど

この部類はどうも苦手だ

俺自身が人見知りってこともあるけど

この年代の奴らは

宣告をすると必ず騒ぎ立てる

『なんで私が死ぬのよ』

『死なせるなら他の人に取り付いてよ』

しまいには泣き出してしまう奴もいる

その代わり年寄りは理解が早い

寿命や病気のこと自分のことを

しっかりと見つめているからだ

上司から資料を貰った時俺は愕然とした

「わぁジョングガ最悪の部類じゃん」

「…ユンギヒョン代わります？」

YG「嫌」

「ですよね～」

資料をパラパラとめくる

YG「お前の担当、結構可愛いじゃん」

ユンギヒョンはケースから写真を

取り出して言った

YG「同業者だったら絶対口説いてたわ」

「…俺達より早く死んでしまう人間ですよ」

YG「それもそうか」

ユンギヒョンは急に興味がなくなったのか

耳に付けているピアスをキラキラ

光らせながら仕事へと戻っていった

俺は改めて担当の資料を読んだ

彼女の生い立ちが事細かに記されている

何月にどこで生まれたとか

家族構成とか

プリンが好きとか

どこの会社に勤めていて

彼女の性格についてとか

もしかしたらこの資料は

本人よりも本人ことを

理解しているんだろうなぁと毎回思う

ふと机の横に置きっぱなしされている

写真を見た

…まぁ、可愛いとは思うけど

俺は資料をファイルにまとめ

調査のため人間界に向かった