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280.お花屋 ページ43
『〜♪』
楽しかったなーー！
今日はデート、
と言えるようなものではなかったけど‥‥
なんか最初の方とか邪魔が入ったし‥‥
カルマと一緒に過ごせて幸せだった‥‥。
ずっと、続けばいいのにな‥‥
ミサンガにかけた願い‥‥。
そういえばカルマはこのミサンガに何を願ったのだろう‥‥
気になるなぁ‥‥
明日にでも聞いてみよ！！
人気の曲のリズムを刻みながら
道を歩く私の目の前に
一輪の、血のように赤い薔薇が落ちていた＿＿＿＿
仕事中に‥‥落としたのだろうか‥‥？
その証拠に近くではせっせと働く
お花屋さんの姿‥‥。
『あの‥‥お花、落としましたよ？』
「あぁ、ありがとう‥‥！」
振り向いたのはニコリと笑う好青年
なのに_______。
足が震えてくる__。
【ダメよ、危険よ‥‥凛！逃げなさい！】
と、誰かが告げる‥‥
なんで‥‥!?
お花屋さんはどうしたの‥‥？
とでも言う風に顔を覗き込んでくる。
その瞬間、目の前に霧吹きで
何かをかけられたと同時に
体がふわりと、
浮く感覚に襲われ‥‥猛烈な眠気が襲ってくる
これは‥‥
‥‥睡眠薬‥‥！？
そのまま眠気に耐えきれず私は倒れ込み
深い眠りについた＿＿＿＿
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