247.労働基準法 ページ16
？サイド
‥‥俺の名前は桜庭冬也。
まぁ、この会社の代表取締役である桜庭 宙の
親戚‥‥というかまあ、そんなものだ。
一応養子縁組のため血縁は無い弟になるのだが。認めたくないので親戚ということにしている。
いつもあいつのめちゃくちゃっぷりに
苦労させられている
苦労人、とだけは言っておこう‥‥。
全て丸投げされる
こっちの身にもなって欲しいくらいだ‥‥
まぁ、宙は宙で"相続問題"に絡まれて大変らしいが
俺にとってはこの会社は
"唯一の遺された財産"であり
"守るべき場所"だ‥‥
俺はそのために教育されてきたのだから。
その場所を守るためには仕事をしなければならない‥‥
その仕事を宙にやらせるのが‥‥
俺の仕事、と言うべきなのだが‥‥。
『あの‥‥桜庭、冬也さん‥‥？そろそろ今日の分の仕事終わったので‥‥
解放させていただければな‥‥と、』
‥‥何故か俺の前には宙ではなく
‥‥俺にビクビクと怯えながら話しかける
少女の姿が＿＿＿＿
はぁ‥‥
冬也「‥‥わざわざフルネームなど、
めんどくさいでしょう？
冬也でいいですよ‥‥それと‥‥」
もう仕事が終わった‥‥と？
今君は行ったのかい‥‥？
宙でも一週間ほど、
俺だと‥‥悔しいが半年ほどかかる仕事だ
それを1日‥‥しかもほぼ午前だけでやり遂げた‥‥だと？
宙‥‥お前どういう教え方した‥‥？
きちんとやれているのか‥‥？
だいたいどこの誰ともわからぬ、この‥‥
労働基準法に引っかかりそうな少女を使って‥‥
いっぺん捕まって‥‥
真面目になって更生してこい‥‥
俺のストレスが減るように‥‥。
とりあえず俺は半信半疑では画面を覗く‥‥と
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