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「うぅ……。おはよう……」
「あ、起きたの莉犬。朝ごはん作ってるから、顔洗っておいで。今日はパンケーキだよ。仕事もお休みだし、ゆっくりしようかな〜」
台所でパンケーキを裏返しているのはるぅと。
ご機嫌で鼻歌まで歌っている。
「今日も晴れてんのか〜。それにしても、眠い……」
「〜♪パンケーキにトッピングするのは〜?」
「「クリーム!」」
るぅとの掛け声に莉犬は声を重ねる。
開かれたカーテンの先の窓から、部屋に日差しが入っていた。
「じゃあ、食べよっか」
「うん、そうしよっか。僕はハチミツもかけるけど、莉犬はどうする?」
「う〜ん、るぅちゃんがかけるならいらないかな。るぅちゃんからもらうし」
「もう!何言ってんの?」
莉犬の茶化しに顔を真っ赤にさせるるぅと。
冷蔵庫から出したハチミツを莉犬のパンケーキの上にかけていく。
「うわわ!そんなにいれたら、こぼれちゃうじゃん〜。って、ああ〜。もう、るぅちゃん!!」
「別にいいじゃん。拭けば〜」
「このベトベトのハチミツを拭くのは誰だと思ってるの!」
「莉犬」
「くあぁ〜!!」
ボソリといったるぅとの声に莉犬は笑いながら、洗面所まで台ふきを取りに行く。
――これが、莉犬とるぅとの何気ない日常。
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作者名:園徳寺チャイド | 作成日時:2019年8月8日 12時