【相澤消太】相澤先生は生徒を好きになりました【ヒロアカ】 (ページ20)

今日:11 hit、昨日:12 hit、合計:83,925 hit

――― ページ20

.

絶叫系を制覇したいと意気込んでいたAだったが、一つ目から足をブルブルさせている。

「お前怖いんだろ」

『いや～怖くないですよ』

って言いながら目は泳いでるぞ。

「別に乗らなくてもいいだろ」

『この待ってる時間のドキドキと乗った時の爽快感がたまらんのですわ』

「お前ってたまにキャラ不安定だよな」

『慣れってやつです』

一つ目の絶叫を乗り終えた後のAは清々しそうな感じだった。

こいつ...ドが付くほどのエムなのか。

昼飯を挟みながら、ある程度乗り物に乗り終えた。

だんだんと日が落ち暗くなってきて夜の雰囲気は昼間とは変わって行った。

「そろそろ帰るか。疲れただろ」

『私は大丈夫です！でも流石に帰りましょうか。運転もありますしね！』

こういう気が使えるところ、好きなんだよな

なんて思ってしまう。

車に戻ると、見て見て！と嬉しそうに何かを見せてくるA。

『さっき来た時に買い物したところでお揃いのマグカップ買ってたんです！』

いつの間に買ってたんだ

「気づかなかった」

『記念です』

嬉しそうにマグカップを見つめる彼女を見ていると愛おしくなり、俺はAを引き付けキスをした。

『また一緒に来ましょうね』

「あぁ」

正直、この関係がいつまで続くのかは分からない

ずっと傍にいてやれる保証はどこにもない

ましてやAはまだ若いのだからあっさり気持ちが変わることだって有り得る。

永遠なんて簡単に約束するもんでもないが

だがどうしても、今は俺だけのAで居てほしいなんて欲が出てしまう

俺はAの首筋に跡を残した。

『消太さんにこういう事して貰えるの、私凄く嬉しいです』

「そうか」

.