【相澤消太】相澤先生は生徒を好きになりました【ヒロアカ】 (ページ19)

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「お前どっか行きたいとこあるか？」

『遊園地！』

行きたそうにしてるこいつを見てると連れて行きたくなるのは惚れた弱みだろう。

別に遊園地には興味が無いのだが、どうせなら行きたいところに連れてってやりたくなるのも男の意地

「分かった」

『相澤先生、音楽流していい！？』

「勝手にしろ」

『やった！』

スマホを車のナビに繋げ、静かな車内はAが以前俺に聞かせてきた曲が流れる。

「これこの前聞いたやつか？」

『よく覚えてますね！地味に嬉しい』

遊園地まで少し道のりは遠い。

その間、ずっとAの好きな音楽が流れて居たので気持ち的に歳が少し若くなった気がした。

『わ～！！！小さい時以来です！ネズミーのランド！！！』

「良かったな」

『うん！相澤先生ありがとう！！』

「外では先生はやめろ」

『じゃあ...消太さん...？』

ちょっと恥ずかしそうに呼ぶAがとても可愛くて仕方ない。

「行くぞ」

『あ、消太さん！あそこで被り物買いましょ！そしたら完璧私達ってバレませんよ！』

被り物って...

「別にお前だけ被ればいいだろ」

『ダメです！ほら、行きますよ』

結局よく分からない被り物を被せられるハメになった。当の本人はよく分からないサングラスをかけて満足気。

『あいざ...じゃなかった。消太さんとこうしてデート出来るなんて幸せで...あぁぁぁ』

人波に押されてAは離れていく。

ちょっとアホだなこいつ。と思いながらもAとのデートを楽しんでいる俺も珍しい。

『はぁぁぁ急に押されたからびっくりした』

息を切らしながらこちらに戻ってきたA

はぐれたら困ると思いAの手を繋いだ。

「次ははぐれるなよ」

『っはい』

手を繋ぐ事すら初めてなのか...

Aの顔は真っ赤になっていた。

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