【相澤消太】相澤先生は生徒を好きになりました【ヒロアカ】 (ページ13)

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俺は用を済ませ急いで車に向かった。

「帰るぞ」

『その前にどこかでちょっとだけさっきのお話しませんか？』

「 … 」

とりあえず車を走らせることにした。

「捻挫嘘だろ」

『やっぱりバレますよね』

「普通に歩いてただろすぐ分かる」

『じゃあ、どうして断らなかったんですか』

「俺も話すつもりだった」

ちゃんと俺じゃダメだと言うことを話さなくてはならないと思った。

きっと一緒に居る時間が多かったから少し勘違いをしてしまっただけだろう。

『先生は私のこと生徒ってしか思ってませんか』

「あぁ」

『そっか』

沈黙が重い雰囲気を作り出す。

「今日でこういう事も最後だ。居残りも送ってくのも。変な期待をさせてしまったならすまない」

『相澤先生はずるいや。』

あぁ、そうだな。俺はずるい。

こんな事を言いながら最後が名残惜しい。

Aから告白をされた時は正直嬉しかった

好きになったきっかけも理由も俺は言葉では言えないのだが、気づいたら彼女の傍に居てしまう俺が居た。

自然と手が伸び彼女に触れてしまう自分に歯止めが効かなくなっていた。

だからこうやってAを家に送るはずが、

誰も居ない駐車場に車を停めてしまうのだ

だが、やはり教師としてちゃんとケリをつける義務が俺にはある。

「お前の気持ちは嬉しいが、いい返事は出来ない。苦しめてすまないな。」

『 ...私が大人だったら相澤先生は、私のこと好きになってくれてたかな…』

横で必死に涙をこらえる彼女の顔をみて、酷く胸が傷んだ。

何故教師と生徒で出会ってしまったんだ

Aになにも話しかけられずにただ真っ暗な外を俺は眺めた

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