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noside
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……ちく、たく、ちく、たく
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計画は成功した。
ただ、計画通りではなかった。
花束をを抱き締めるその子供はないていた。
枯れた庭の中で、声をあげて、ほえていた。
何十話で語られる筈の話が、どうして一話程度で終わったのか。
理由は簡単。
子供が心に隠したのだ。
誰がどうなったか、何をどうしたかを。
だから子供以外に、それを全て知り得るものはいなかった。
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ち、く……た、く……
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子供は失敗したと思った。
考えもしないとこで、邪魔が入ったのだ。
そのせいで、彼らが……
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ち……く、た……
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探さないとさがさないと。
家族がかぞくがかぞくがかぞくが。
またまだまたまだまた。
はやくはやくはやく。
なんでなんでなんでなんでなんで。
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…………
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たすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃまもるからたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃきみをたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃぼくがたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃたすけなきゃ。
たすけなきゃ。
じゆうに しなきゃ。
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作者名:神鬼琥珀 | 作成日時:2017年1月2日 20時