【刀剣乱舞】傷ついたカミサマ(幼)、救います。 (ページ15)

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2-15　今「ボク、みてきます！なかなおりするなら、ひつようですよね！」主「あぁ。まかせた！」ページ15

(今剣side)

抜かるんだ土に、ボクに背を向けて琥珀は立っていました。

ぼくは、それを見てひとまずほっとします。

琥珀を迎えに来たのです。

理由はもちろん、琥珀と仲直りするためです！

ボクは琥珀に声をかけました。

　
今「琥珀！あの、今から…ｯ!?」

琥珀の体をしっかり見つめたとき、

ボクは異変に気づきました。

琥珀…なんで…

今「なんで、どろのうえに“あしあと”がついていないのですか…！？」

琥珀は何も言いませんでした。

今「まって、どうゆうことなのですか！？琥珀、そのからだは…なんで…！？」

琥珀の手を握りました。

いや、握ろうとしました。

透けた。何度試しても、手が握れない…

今「琥珀、こっちをみてください！琥珀！！」

『どうしたの。今剣兄さん？』

ｺﾝと、狐のなき声のようなものが頭に響きます。

瞬きしたあと、琥珀は、琥珀は…

『ごめんなさい。兄さん。ボクが悪かったんだ…兄さんたちに八つ当たりして…』

今「あれ…すけてない…。さわれる…？」

いつもの琥珀が、ボクに涙目で、頭を下げていました。

ボクはまるで、狐にばかされたかのような気持ちで琥珀の手を引きました。

「…琥珀……」

「術の類い、か…」