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【第五十話】 ページ2

「この青年に、見覚えはないかね?
若し見かけたら、是非情報提供してくれ」

「...承知した」

「それじゃあ」

宮沢は「お送りします」と言うとドアを開け、フィッツジェラルドとその仲間二人を案内した。

「明日の朝刊にメッセージを載せる。よく見ておけ親友(オールド・スポート)

俺は、欲しいものは必ず手に入れる」



「どうぞ」

宮沢はエレベーターまで案内をする。

「その帽子、素敵ね」

「そうですか?ありがとうございます」


エレベーターを降り、赤毛の少女は男に「どう、似合うかしら」と麦わら帽を被り感想を聞いていた。

「麻袋でも被ったほうがまだましだな」

「何よ、いつもそうやって」

赤毛の少女はつまらなそうに麦わら帽を捨て去った。

宮沢の姿は何処にもない。

────〇────

「島村」

「え、しゃ、社長?な、何でしょう...?」

「これから暫く、この探偵社から出るな」

「え」

社長に発せられた第一声は逆出禁だった。

「部屋に台所、風呂も貸す。だから寮にも戻るな、此処に暫く住め。
分かったな?」

ホントは「そんなの困りますムリですムリです!」と言いたい所だったが、社長の前でそんなこと勿論言えず...。

「わ、分かりました...」

頷くおえなかった。



「社長に何て言われたんですか?」

「逆出禁喰らいました...」

「えっ?」

これには流石の谷崎さんもビックリだったようだ。正直、僕も理由を聞かされてないので頭が処理しきれていない。

────〇────
早速社に泊まることになった翌朝。

「おい!朝刊見たか!」

国木田さんの焦り声から始まった。

「報道でもやってるよ」


テレビの方を見る。そこには信じられない光景が映されていた。


『事件現場です!!ご覧下さい

七階建ての建物が、一夜にして消滅してしまいました!!』

『一部情報筋では消滅した建物はポートマフィアのフロント企業が入っており、構成員の事務所として使われていたとの情報もあります』


『市警では敵対組織による襲撃の可能性もあると見て、軍警に協力を要請しつつ___』


先日の『メッセージ』とはこのことだったのだ。
谷崎さんも賢治くんの探索をしていたが、彼は見つからなかった。

「やはり寮にも賢治くんは居ません」

「逆らう探偵社も用済みのマフィアも全て消す...か」


「谷崎、これ以上単独で動くな。敦と組んで賢治を捜せ!太宰と島村は俺と会議室に来い、社長会議だ!」


「敵と接触しても戦わず逃げろ!」

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星月 菜兎(プロフ) - アメ子さん» お返事ありがとうございます!!楽しみにしています!!更新頑張ってください!! (2016年11月18日 23時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - 星月 菜兎さん» 両方のエンドですね…(; ・`д・´)ゴクリ ではお話が終わり番外編が出来次第、片方のエンドを製作してみようと思います!リクエストありがとうございます!(≧∇≦) (2016年11月18日 7時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
星月 菜兎(プロフ) - コメント失礼します!!ハッピーエンドも見てみたいですがバッドエンドも見てみたいです!!ぜひお時間ありましたらどちらも書いてください!!わがまますみません!! (2016年11月17日 1時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - ゆずかさん» 3周もリピートされているとは…!大好きだと言ってもらえて嬉しいです、これからと頑張ります!!ヽ(。・ω・。)ノ (2016年11月15日 21時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずか(プロフ) - 1ヶ月半ほど前から前作を読み始め、最近やっと追いつきました!これからどうなるんだろう、とワクワクしながら3周ほど読み直しています。何回読んでも飽きなくて面白くて大好きです! (2016年11月15日 20時) (レス) id: 6d28a617a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アメ子 | 作成日時:2016年9月16日 19時

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