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side.リョースケ
楽しいお茶の時間を堪能して、いのちゃんはここを後にする。
「ねぇ…」
「ああ…」
ちょっと猫背な後ろ姿が見えなくなってから、ユーリが口を開いた。
さっきまでの、不毛な争いの名残をきれいに取り払った真剣な横顔に、言わんとすることを察して頭を掻いた。
「ちょっと話してみっか。おーい」
家の中に戻り、代々伝わる水晶玉に呼び掛けてみると、やたら元気な声だけがする。
『はいはいちょっと待ってー！』
「ダイキ？何してんの見えないんだけど！」
あーまた始まった小競り合い。
『だから待てって！』
真っ黒にしか見えない向こうで、ドタンバタンと何やら不穏な音が。
『お待たせ！』
「おっそい！サウナなんて後でやって！」
『無茶言うなー！』
水晶玉に、色が濃く果汁たっぷりで美味しそうなオレンジ髪を、清潔そうな真っ白のタオルでぐるぐる巻きにした姿が現れる。
あれ？何この既視感…あ、さっきのパイだ。
『あのな俺にも都合ってもんがあんだからね？！急に呼び出すなっての！』
「知らないの？呼び出しなんて大概急だよ」
「まぁまぁ。ダイちゃん、まず着替えな。そのままじゃ風邪引く」
放っとくと延々やってるからな
『支度しますっ！一瞬お待ちを』
本当に一瞬。ローブがバサリと水晶玉を覆ったら翻って、身なりを整えたダイキが現れた。
これでも由緒正しい南の導師のはずなんだけど…相変わらずどっか『弟子』っぽいな。
・・・
「そっか…あんまのんびりしてらんないな」
あー、リスみたいなほっぺ触りてぇ。
一通り報告しあった後の童顔から漏れる息は、すっげぇ重いけど。
「そっちはどうなの？」
『回復自体はあとちょっとってとこ。でもなぁ…この先は厳しいぜ？』
「「ですよね…」」
俺とユーリの台詞が見事に被り、さっきのダイちゃん並みに重い溜め息が出た。
「でもこのままじゃ…」
『ユーリ、言霊になるよ』
慰めるような響きに、水晶玉越しのダイちゃんに泣きそうな顔を向けるユーリ。
強気妖精のユーリがたまに見せる脆さを、会える時はハグで、会えない時はエア撫で撫でであやすダイちゃん。
仲いいのか悪いのか、長年の付き合いでも謎だわ…。
因みにダイちゃんは南、俺は北の導師やってます、よろしく。
言葉に尽きた俺たちは、水晶球を挟んで考え込んでしまった。
手立てなんか浮かばない。
誰一人もうずっと、良い案なんて出てないのに。
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夏夢(プロフ) - ましろさん» ユウトくん復活しました✨ここから怒涛の展開に…持っていけるか作者の腕次第…(イヤすぎるハードル😂)がんばりますー✊ (4月19日 12時) (
レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 黄色いうさぎさん» こんにちは😃ありがとうございます😊この先彼らの運命がどうなるのか、頑張って書いていきますのでどうか最後まで見届けてやってくださいませ✨🙏 (4月19日 12時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 一気にお話が動きましたねー！まだまだ謎いっぱいですが、頼もしい仲間が勢揃いでわくわくしながら続きを待ってますー😆✨ (4月19日 8時) (レス) @page37 id: f14529ed1c (このIDを非表示/違反報告)
黄色いうさぎ(プロフ) - こんばんわ、更新ありがとうございました🙇早速読ませて頂きました。黄色さん探しに行けるかな？けど青さんはどうなるの？？ワクワクしながらゆっくりと続きを楽しみにしてます。 (4月18日 22時) (レス) @page37 id: ef1652ec47 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - けーままさん» けーままさん一気読みお疲れさまでした🙂ありがとうございます😊早めに更新がんばりまーす😅✊ (4月11日 22時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏夢
| 作成日時：2016年9月26日 8時
