検索窓
今日:24 hit、昨日:80 hit、合計:32,796 hit

5 ページ5

yt.


そんなことが多々!(←ここ強調ね)ありつつ
、朝と夜を繰り返し過ごして。
窓からの景色が、真っ白から段々緑に変わる頃が来ると。


髪から爪先までトゥルントゥルンになったいのちゃんが、コータに別れを告げる時だ。




「今度は南の…もっと小さな村落を回ってくるよ」

「ああ…くれぐれも気をつけて」

「大丈夫っ。おれにはユウトが付いてるから!」

『そうだよ、僕がいるんだから。心配しなくていいよコータ!』

「そうだな…守ってくれるな」

おかしいなぁ。僕の声は誰にも届かないはずなのに。
なぜかコータは判ってるみたいで、お返事のタイミングがピシッと決まるんだよね。

「行ってくるー!」

出発するいのちゃんに、コータとシンカンがバルコニーから手を振ってくる。

お城…やっぱりおっきいなぁ。

いのちゃんをなかせてばっかりいたけど、見送るコータは寂しそう…苦しそう?
何だかいつも、この世の終わりみたいな顔してるんだよね。


“あれ…?”

徐に映像がブレた。

僕もこうして見上げてた…?
手を振るコータに誰かが重なる。
掴まえようとした何かは、ゆさりと荷物を揺らされた反動で何処かへ行ってしまった。



いのちゃんに背負われた荷物の一番上。
僕はいつも、特等席からこうやって、段々遠くなってく『お城』を見てるんだ。

もうコータもシンカンも見えない。
いのちゃんは、振り返らないでずんずん歩いてく。お城も見えなくなったところで立ち止まり、やっと振り向いて。

「やぶ…」


こうして必ずあの人を呼ぶの。
木で出来てる僕の躯までがきゅう…って縮むような、切なくて哀しそうな声で…。



「…さ!頑張らなきゃねっ」

おっとぉ!

ぐるんっ!て回れ右?左?とにかく急に前をむくから、僕目が回っちゃう!

切り替え早すぎでしょ!

6→←4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (129 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
210人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

夏夢(プロフ) - ましろさん» ユウトくん復活しました✨ここから怒涛の展開に…持っていけるか作者の腕次第…(イヤすぎるハードル😂)がんばりますー✊ (4月19日 12時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 黄色いうさぎさん» こんにちは😃ありがとうございます😊この先彼らの運命がどうなるのか、頑張って書いていきますのでどうか最後まで見届けてやってくださいませ✨🙏 (4月19日 12時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 一気にお話が動きましたねー!まだまだ謎いっぱいですが、頼もしい仲間が勢揃いでわくわくしながら続きを待ってますー😆✨ (4月19日 8時) (レス) @page37 id: f14529ed1c (このIDを非表示/違反報告)
黄色いうさぎ(プロフ) - こんばんわ、更新ありがとうございました🙇早速読ませて頂きました。黄色さん探しに行けるかな?けど青さんはどうなるの??ワクワクしながらゆっくりと続きを楽しみにしてます。  (4月18日 22時) (レス) @page37 id: ef1652ec47 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - けーままさん» けーままさん一気読みお疲れさまでした🙂ありがとうございます😊早めに更新がんばりまーす😅✊ (4月11日 22時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夏夢 | 作成日時:2016年9月26日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。