Dekigokoro・別館４

カモフラージュ(ybin) ページ14

※木曜恒例ネタ。

cn.


ぁあ、今日も可愛い。僕のいのちゃん。



ライブの打ち合わせで、数日振りに顔を合わせた。



長いドラマ撮影が終わって、早々に髪を切ったよーって報告してくれた写真は、もちろん保存してある。


今日はその、ますます小顔に見える丸い頭に、キャップをちょこんと乗せて。
モノトーンが多い彼の私服はやっぱり黒。

「なぁんだよぉ？じっと見て」

「浮気楽しかった？」

「浮気ぃ？」

そう、あれは僕的に浮気認定。

「後輩くんと。結構密だったでしょ」

きょろん、として、ちょっと間抜けなタヌキ顔になるとこもほんっと可愛い。(全力で褒めてるからね)

「ぁあ！浮気ね！うんすっげ楽しかったぁ」

こゆとこ。何の気負いもなくぺらっと言っちゃう。計算しててもそうでなくても、この人のあざとさって真似できない。

てゆーかそこの宏太。ウザい。

後輩くんのライブにいのちゃんが行ったの、まーだ根にもってんの？




tk.


「薮くん顔戻して」

「んだよ」

「だから顔。大体あんなの今更っしょ」

伊野尾くんと知念が喋ってるコトなんか、今に始まったことじゃないのに。
妙なとこで独占欲発揮するよねぇ。

最も今のだってメンバー(俺ら)だから判る変化で、それはそれでどうなんだか。


「ねぇ。協力してくんない？」

知念とじゃれてた伊野尾くんが、徐にスマホを構えてる。

「なに、いのピク？」

薮くん反応早っ。

「うんそぉ」

伊野尾くん蕩けてる蕩けてる。
思わず知念と顔を見合せちゃうよね。

「じゃあ四人で撮る？」

「いいのぉ〜？」

「おっけー。たまには撮りたいんでしょ？」

「えへへっ」

そーゆーことね。

「高木ぃ、…いい？」

「もちろんいいよ」

「おっまぇえ…」

「何か？薮くん」

言っとくけど、俺だって伊野尾くん可愛いと思ってるから甘やかすよ。


その後すぐスタッフ捕まえて、何枚か撮って貰った。

「どれにする？いのちゃん」

「んー、これなんかどぉ？」

きっと、薮くんがかっこ良く写ってるヤツ選ぶんだろうなぁ。


「…たまに女子かって思わね？」

「可愛くてしょーがないくせに」

だから無言でドヤ顔しないでくんない？

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