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yb.
とりあえず、とて、カウンターに集合。
「えーと、俺の従兄弟で、侑李です」
「どうもー、雄也の従兄弟の侑李でっす」
「有岡でーす」
君はいいからw
この店は光に教えてもらったんだけど、そっか。
「光に教えたのが有岡くんなんだね」
未成年?な外見なのに、彼の前にはショットグラスが置いてある。
「そうなんですよ、静かに飲めるとこないかって聞かれて」
ああ、なるほど。
暫く和やかに談笑しつつ、頃合いを見計らってテーブル席に移らせてもらう。
「どうしたの、わざわざ」
きょとりとしてる高木は、大分リラックスしてる。敬語だったのは最初の乾杯だけ。
「あのさ、変なこと聞いてる自覚はあるから、引かないで欲しいんだけど」
うん?と首を傾ける視線を受け、この前のこと、と切り出した。
「この前俺に具合悪いか聞いたろ?今の俺どう見える?」
丸くて広口のグラスを持ったまま聞いてた高木が、ふと雰囲気を変えた。
静かにグラスを置くと、何故か見つめてくる高木。な、何だよ急に。
こいつこうやってオンナ口説くのか?
なんか…ケツの下がムズムズしてくる!
「元気そうだね。薮くんは」
あ、「君」呼びになった。
頑なまでに「さん」呼びというか、変なとこで真面目なんだけど、ほろ酔いくらいになるとガードが緩むんだよ。て、それより。
「
「うん」
「あのさ、その根拠ってどこ?」
「根拠?うーん…何となく?ほら、夏バテかなって思ったってゆーか?」
「そっか…」
深い意味はないってことでいいのかな。
何でもかんでも『関係者』呼ばわりは良くないよな、うん。
「ぁー、あの…さ?薮くん」
「いや、変なこと聞いてごめん。空じゃん、お代わりどう?」
空いてるグラスを見てへにゃりと笑えば、高木はいつか見た顔をしてた。
言っていいのかな。そんな台詞が聞こえそうな迷い顔。
少しの沈黙のあと、気合いを入れるように唇を引き結び、頷いて。
「薮くん。俺も今からかなりおかしなこと言うから、スルーでもいいからね?」
「ぉ、ぉう?」
そう前置きして口を開いた高木に、俺は文字通りポカーンとしてしまったのだった…。
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夏夢(プロフ) - 黄色いうさぎさん» こちらこそいつもありがとうございます😊そうですね、紫さん他の3人よりちょっぴり大人です。次章もぜひ遊びに来てくださいね〜☺️ (1月12日 21時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
黄色いうさぎ(プロフ) - 更新ありがとうございます。紫さんが色々と紳士的な対応でいいなって思っております。この先現実世界で何が起きるのか楽しみです😊 (1月12日 19時) (レス) @page49 id: ef1652ec47 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - ましろさん» 可愛い黄色さん💛お持ち帰り案件ですよねっ🤭さて、現実世界でなにが起こるんでしょうか😅次章をお楽しみに〜😊💕 (1月12日 8時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 泣き上戸な黄色さん可愛すぎです🤣どうにも『さわり』が気になるところですが😁平和の戻ったふたりのこれからのお話も楽しみです〜✨ (1月11日 21時) (レス) @page50 id: f14529ed1c (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 黄色いうさぎさん» 計さまったらさらっと謎を残して逝かれましたねぇ😅ぇええ、そんな嬉しいことをありがとうございます😆書けたらいいなぁ😊💕 (12月22日 21時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏夢 | 作成日時:2023年7月23日 22時