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yb.
母屋の玄関から回り込んだこの離れは、こぢんまりとした平屋の家だ。
俺たちが通されたのは、玄関を潜って左手にある、間続きの和室。
襖で仕切られた奥間に伊野尾を寝かせた。
濡れ縁もあったりで、THE・日本の家…って感じ。
「これが離れってすごいな」
光の言葉にこそこそ頷いた。家の相場とか判らないけど、都内で持とうと思ったら庶民にはまず手が出ないだろう。
「遠いところまでご苦労さまでしたね」
いかん、ゲスな勘繰りしてる場合じゃない。
お絞りと冷茶、菓子を人数分出され、皆で恐縮しまくる。今頃緊張してきた？！
「そんなに緊張しなくても、取って食いやしませんよ」
読まれてる…。
相変わらず着物姿で、背筋も伸びてるお祖母さんは、優しげに下がった目尻を更に細め我々を見つめる。
「あの子は良い人に恵まれたようですね」
「ぁのっ、伊野尾は」
「大丈夫」
不思議だ。頷かれて、ほっと息を吐いた。
控えてる二人を紹介しないと。
「こちら俺と伊野尾くんの同期で友人です」
お祖母さんが頷き、最初に口を開いたのは高木だ。
「初めてお目にかかります。高木雄也と申します。…『奈良の高木』の長男です」
へ？
「そうですか…貴方が。お父様には先日ご挨拶をいただきました。この度は孫が世話を掛けますね」
「こちらこそ、滞在中お世話をお掛けします」
え？え？？何この『判りあってます』的な空気！高木知り合いだったの？！
「直接の、じゃないよ。何て言うか…家同士の繋がり…みたいな？」
あまりにも顔に出てたか、そう説明されたけど…要するにソッチの世界的なヤツ？
「そんな括りでOK。初めまして。宮城の光輪寺の息子で八乙女光です」
光は俺へのフォローの後、ペコリと頭を下げた。
「光輪寺、存じておりますよ。お世話を掛けますね」
「恐縮です。いのちゃ…いえ、慧くんとは仲良くさせて貰ってます」
「それはありがとう。これからもよろしくね」
「はいっ」
だからこの空気！いやまぁ『不思議関係者』だ、いいんだけど複雑だろ…。
そんな俺の様子を伺っていた彼女が、ふと口を開いた。
「私も改めて自己紹介しておきましょうか」
ピリ、と空気が張る。無意識に背筋が伸びた俺たちに、凛とした微笑みが向けられた。
「伊野尾葉月。伊野尾家当主を勤めております」
当主。
現役…ってことなのか。
「どうぞよろしく」
「よろしくお願いします」異口同音しながら頭を下げた。
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夏夢(プロフ) - 黄色いうさぎさん» こちらこそいつもありがとうございます😊そうですね、紫さん他の3人よりちょっぴり大人です。次章もぜひ遊びに来てくださいね〜☺️ (1月12日 21時) (
レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
黄色いうさぎ(プロフ) - 更新ありがとうございます。紫さんが色々と紳士的な対応でいいなって思っております。この先現実世界で何が起きるのか楽しみです😊 (1月12日 19時) (レス) @page49 id: ef1652ec47 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - ましろさん» 可愛い黄色さん💛お持ち帰り案件ですよねっ🤭さて、現実世界でなにが起こるんでしょうか😅次章をお楽しみに〜😊💕 (1月12日 8時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 泣き上戸な黄色さん可愛すぎです🤣どうにも『さわり』が気になるところですが😁平和の戻ったふたりのこれからのお話も楽しみです〜✨ (1月11日 21時) (レス) @page50 id: f14529ed1c (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 黄色いうさぎさん» 計さまったらさらっと謎を残して逝かれましたねぇ😅ぇええ、そんな嬉しいことをありがとうございます😆書けたらいいなぁ😊💕 (12月22日 21時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏夢
| 作成日時：2023年7月23日 22時
