Dekigokoro・別館５

4 ページ26

yt.

薮くんの苦労ってこーゆーとこかなぁ。

「なんか…えろっぽぉ」

いや判るよ？本人必死なの。でもメチャメチャやらしいんだよねっ。
例えば、付き出したぽってりした唇の赤さや、つい出しちゃってる舌先とか！
テーブルに付いてる手！とゆーか指先っ。屈むために付いてるそれが、力むと微妙に動くのがその…。(思春期か)
トドメは目線！伏し目がちなのがもう！

動画にして、下アングルからじっくり追い掛けたい…。
判る、判るよ薮くん。これじゃパーフェクトテント(何それ)も無理はないよ…！


やまはなぁ…外では格好付けてるから余り隙ないけど。
いのちゃんは、意図的より無意識の破壊力が半端ないから。
で、若い頃はよく某所wに響いてたって。薮くんはそんな話をさらっと俺に言うの。

『恋人がとにかく可愛くてたまにえろくてどうしようの会』(長っ)は、俺と薮くんの間でしばしば開催される。

本人達には言えないじゃん？でも誰かに聞かせたい自慢したい！
薮くんに話せた時の喜びと言ったら！昇天しそうだった…！

薮くんの顔も程よく崩れてて。これだけ付き合い長いのに、まだ知らない顔があったかと思ったね。

「…と、ゆーとっ」

「ぇっ？」

「え、じゃないよ。ドコ飛んでたの」

「ぁ、あはははー」

アナタの知らない恋人の世界です…なんちゃって。

「やまだが可愛いのは判った。紳士なゆーともえらかった。で、やぶが何をゆーとに話したの」

あれ、酔ってきた？口調が甘くなってる。
ちらっとグラスを見ると、並々だった中身は半分くらいに減ってた。
そりゃそうか、ほぼ半分ことは言え、ワインだけで一本空けてるし。



てゆーか、俺の力説この上なく簡潔に纏めたね？

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す