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◇..
大学の研究室での事である。
回りがいつものようにそれぞれの仕事に専念する中、俺は手元の資料さえろくに頭に入らない状態であった。
今日は朝からいつにも増して彼女のことばかり考えていた。違和感が消えない。雰囲気もそうだが、何か、におう、気がしたのだ。
「なんや、今日はやけに静かやな。」
「…煙草……？」
「無視かいな！」
「ああ、コネシマか。」
コネシマ如きの気配も察せないなんて情けない。こんな派手なヤツ、存在感の塊みたいなものなのに。
だが、コネシマが近寄ってたことによって一つ閃いた。
「お前は…煙草臭いな。」
「…はぁ？なんやねん、今更。そんなん毎日吸っとるんやからしゃーないやろ。」
「なぁ、ここ最近Aにこっそり会ってたりしないだろうな？」
「な、なわけないやろ。どないしたん。」
「Aから煙草の匂いがする…気がしている。エーミールとたまに会っているのは知ってるが、あいつが客人の前で煙草をふかすようなやつとは思えん。大先生は今日話した様子からするにこそこそなにか企んでいることは無いだろう。
すれば…残りはお前なんだが、どうだ？」
そう視線を送れば、コネシマは頭に手を当て、何か考え事でもしているようであった。
これは、ビンゴか？
「あいつ………」
「どうしたコネシマ。」
「………や、何でも。んな俺が唾付きの女狙うわけないやろ。しかもお前のな。」
コネシマは呆れ顔で嫌味たらしくそう言った。こいつは金を払って女と寝るやつだ。今更他人の女とどうこうしようと考えることは無いか。
「ん…確かにそうだな。」
「それより、お前今日一日そんなボケっとしててええんか？放課後…このあとすぐに競争申し込まれてたやろ。」
「そやった。忘れてた。」
「ったく、今日は負けるんとちゃうか？」
今日の相手は同じ化学科の者である。別に特段仲がいい、というわけでもないので恐らく遊び半分で俺に宣戦布告してきたのだろう。まぁ、他に気が散っていようが俺が競争で負けるわけはない。さっさと終わらせて今日は早めに家に帰るとしようか。
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ルルリパ - 返信ありがとうございました、誤字じゃなくてよかったです。(o´∀`)b (2020年6月9日 21時) (
レス) id: 422dd95f78 (このIDを非表示/違反報告)
なーや(プロフ) - ルルリパさん» すくなく、であってます！私も詳しくは分からなかったので調べてみたら『少なく』でも『少く』でも大丈夫らしいです！細かいところまでご指摘して頂きありがとうございます！ (2020年6月6日 22時) (レス) id: 8296248943 (このIDを非表示/違反報告)
ルルリパ - あの、第十二話の三の『少く』って、『すくなく』ですか？知識不足ですいません、キーボードで入れたら、『少く』も出てきたので、誤字かわからなくて………… (2020年6月6日 22時) (レス) id: 422dd95f78 (このIDを非表示/違反報告)
ルルリパ - 私みたいなそこら辺の一般人の声が届いて良かったです！これからも頑張ってください！ (2020年5月31日 22時) (レス) id: 422dd95f78 (このIDを非表示/違反報告)
なーや(プロフ) - ルルリパさん» あー！ありがとうございますー！コメントとても励みになります！！ (2020年5月29日 23時) (レス) id: 8296248943 (このIDを非表示/違反報告)
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