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◇..

昨日の晩は、先日のエーミールとの茶会で話題となったワルプルギスの夜、魔女集会であった。しかし、Aはそうそうに自室に戻り、いつも通り夜を明かしたらしい。
悪魔との逢引の場。そうエーミールが言っていたのが少し気がかりで、もしAが集会に参加したら…と考えてはいたが、そんなのは杞憂であったようだ。


「……遅いな。」


もう朝食の時間は過ぎている。ギリギリまで待ってはみたものの、そろそろ流石に家を出なければならない時間だ。
家を出る準備をと席を立った時、階段から足音が聞こえた。部屋に入ってきたのは当たり前だがAである。


「おはよう、A。寝坊なんて珍しいじゃないか。」


そう声をかけると、彼女ははっとしたように時計を見た。


「あ、あら、ごめんなさい。少し時間の感覚が狂ってしまったみたい…」

「昨日は早く寝たみたいだしな。仕方ないだろう。朝食は作っておいたが、俺はもう家を出るぞ。」

「ありがとう、本当にごめんなさい。気をつけて行ってらっしゃい。」

「…ああ、行ってきます。」


俺は荷物を持ち、部屋を出た。靴紐を固く結んで、家を出る。

…今日は見送り無しか。
最近は毎日、大学に行く前に必ず玄関まで見送ってくれた彼女だが、今日はそんな様子もなく、リビングから出ても来なかった。

様子がおかしい。

雰囲気も、何か、いつもと違う気がした。なにか引っかかる。


「グルちゃんおはよ〜。」

「…何故だ。」

「んー?無視かなー?」


いつの間にか隣を歩いていた大先生に、俺がちらりと視線を向けると、そこには何ら変わりないデカい顔があった。
顔デカ先生に、俺は今朝の彼女の違和感について説明すれば、彼はそんな事かと言わんばかりに得意げに話し始めた。


「んなの、グルちゃんがなんか気に触ることしたに決まっとるやんか。」

「俺が?何もした覚えはないが。」

「そこが女のめんどくさい所やねん。え、そんなこと?ってことにいちいちへそ曲げんのが女やねん。」

「Aは大先生の48の女とは違う。」

「俺の48の女もグルちゃんの女も同じです〜。世の中の女はみんな同じです〜。」

「そう、だろうか。」


それならまた機嫌を直してもらうように俺が行動すれば済む話だが、そんなことで済むだろうか。

そんな単純な話とは何か、違う気がした。

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ルルリパ - 返信ありがとうございました、誤字じゃなくてよかったです。(o´∀`)b (2020年6月9日 21時) (レス) id: 422dd95f78 (このIDを非表示/違反報告)
なーや(プロフ) - ルルリパさん» すくなく、であってます!私も詳しくは分からなかったので調べてみたら『少なく』でも『少く』でも大丈夫らしいです!細かいところまでご指摘して頂きありがとうございます! (2020年6月6日 22時) (レス) id: 8296248943 (このIDを非表示/違反報告)
ルルリパ - あの、第十二話の三の『少く』って、『すくなく』ですか?知識不足ですいません、キーボードで入れたら、『少く』も出てきたので、誤字かわからなくて………… (2020年6月6日 22時) (レス) id: 422dd95f78 (このIDを非表示/違反報告)
ルルリパ - 私みたいなそこら辺の一般人の声が届いて良かったです!これからも頑張ってください! (2020年5月31日 22時) (レス) id: 422dd95f78 (このIDを非表示/違反報告)
なーや(プロフ) - ルルリパさん» あー!ありがとうございますー!コメントとても励みになります!! (2020年5月29日 23時) (レス) id: 8296248943 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なーや | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年3月24日 21時

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