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だよねー、なんて思いながらどうしたものかと悩んでいると、彼が話し出す。
｢で、本題なんですけど｣
｢あ、本題今からでした？｣
｢はい。とりあえず、こんな話近場の人間には信じてもらえる自信ないので、一緒に探してもらえませんか？｣
近場の人間…と思い浮かべて果たしてそうなのかと思い返す。今までの新聞部の人達は以外にもみんな優しいというか、協力的だった気がするけど。(ただしグルッペンさんを覗いて、これ、重要)
｢ロボロさんもコネシマさんも、鬱さんもみんな言えば手伝ってくれそうですけどね｣
｢いやいや！そんなわけないですよ！ウチのメンバーに無償でそんなことお願いしても一蹴されますね。有償でも怪しいです｣
｢そ、そうなんですね｣
みんな思ったより優しかった気もするけど…一応こちらが手伝っている側だから、手伝わせている以上協力的だっただけのようだ。
するとエーミールさんが窓の外を見てあ！と声を上げる。
｢でも今日めちゃくちゃ風強いですよね…｣
｢あー大丈夫ですよ。どうせ徒歩通学なんで外でなきゃですし、ついでに探しに行きましょう｣
｢本当ですか？申し訳ない…報酬は必ず渡します｣
｢わかりました。では、こちらのプリントを一読してもらって……｣
お馴染みの依頼書と朱印を彼に渡して、その間についでに帰り支度をする。そういえば…一応、昆虫採集だから虫取り網と虫かごが必要だ。理科室に行けば借りれるだろうか。と一人で計画を立てているとぶっ、と彼がプリントを読んで吹き出した。そして｢すみません…ウチのリーダーがいつも…｣と謝ってきた。相変わらず、依頼については新聞部には口外厳禁なのだ。
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