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自販機で適当に飲み物を買って、休憩スペースの椅子に隣り合わせで座る。人はまばらで、近くには余りいないので、今回の件について話す流れになった。
「…やっぱり、私の先祖の誰かが、先輩の一族の方を殺してしまったんですか？」
「いや…殺したんじゃなくて、正確には行方不明になったらしい」
「行方不明…？」
「そう。突然消えたって話を聞いたんだけど…今日のことで理由がわかった気がする」
彼は無意識にだろうか、口に手を添えて地面に視線を落としながら言った。
「多分、俺と同じことしたんだと思う」
「同じこと………眷属を作ろうとした、と？」
「うん。さっきAも言ってたけどさ、多分その人、吸血鬼じゃなくなっちゃったんだろうね。そしたら…もう不死身の体じゃなくなるわけだし、行方不明って表現に辻褄が合う」
ああ、そうか。と、その時理解する。
彼はもう、人間になってしまった。
吸血鬼は不死の体をもつ者。しかし、不死身であったはずの自身の体はもう、どこにもない。老いることも朽ちることもなかったはずの永遠の命は消えて、これから彼は人間として生きていかなければならない。
自分のしでかした事の重大さに、私は咄嗟に彼の方を向いた。
「あの、先輩、」
「いいよ。Aが謝る必要なんてないでしょ。むしろ、俺の方こそ、何回謝っても済まないことしたんだから」
ごめんね。数回目の謝罪をした彼は、今度は力なく笑っていた。
ぐっと、私は手を握り込む。
「もう、今後一切Aに近寄らないから安心して。あと…今日は付き合ってくれてありがとう」
「先輩」
そう言って立ち去ろうとした彼を引き止める。
彼が言っていた言葉を頭の中で思い出しながら、伝える。
「…人と吸血鬼で大差ないって言ってましたけど、それでも違う生き物でなんです。不死身の体と、時間とともに変化する体なんて、大差ないわけないんです。だから…」
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なーや(プロフ) - reoru(テイル)さん» コメントありがとうございます！Kさん推しなんですね…！同士の方とこうして出会えて感激です〜！次回作もぜひお願いします(*^^*) (2021年10月19日 21時) (
レス) id: 8296248943 (このIDを非表示/違反報告)
なーや(プロフ) - 管理人さん» コメントありがとうございます！前作から見て下さってるんですね…！とても嬉しいです！次回作もよろしくお願いします(*^^*) (2021年10月19日 21時) (レス) id: 8296248943 (このIDを非表示/違反報告)
reoru(テイル)(プロフ) - 完結おめでとうございます！推しだったので、死にかけ(尊死)ながら読んでました。次回作も死なないように頑張りますので、体調に気をつけて頑張ってください！ (2021年10月19日 15時) (レス) @page33 id: 4d94c0fd69 (このIDを非表示/違反報告)
管理人(プロフ) - なーやさん完結おめでとうございます！Fさんのから見ていますが、今回のもすごく良かったです！次回作も楽しみにしてます！ (2021年10月19日 7時) (レス) @page33 id: af5b844ff4 (このIDを非表示/違反報告)
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