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「あ〜楽しかった！Aめっちゃゲームうまいね」
さて。ゲーセンのくだりはカットさせていただく。なぜなら特に事件もなく当の私は普通に楽しんでしまったからだ。
クレーンゲームで別に欲しくもない菓子の詰め合わせを取り、ボックス型のサバゲーではコインを3回追加してまで最終ステージに進めクリアを。目的を忘れて楽しんでしまった。
しかし、その間彼は特に何も行動に移さなかった。怪しい挙動もなければ、彼は彼でゲームを共に楽しんでいたようだった。本当に、彼は吸血鬼なのだろうか。そう疑うくらいには、今のところ何も無い。
今はモール内のファミレスで昼食だ。私は元々少食だが、彼も同じようで一般の男子高生より食事の量は少なそうに思える。そのため、早々にメインの食事を終えて、今私はデザートにいちごパフェを食べている。
「先輩は…ゲームはそこまででしたね」
「えぇー！もう1回やればあのぬいぐるみ取れてたよ〜」
「クレーンゲームあるあるですよ、それ。絶対1回じゃ無理でしたよ」
いちごパフェを頬張りながら、気持ちを切替える。
ここからどう、彼につっこんでいくか。
だって本当に怪しい動きがないのだ。少しでも手を伸ばされれば切り出しやすいのだが、初手で手を繋ぐのを断ってから彼は必要以上の接触をしてこない。ゲームの景品を持ってくれたり、メニューを私に差し出してくれたりと、本当にその程度。指の先も触れない。
だがこのままでは話が進まない。一度した質問だが、もう一度してみようか。
「あの、今日はなんで私なんか誘ったんですか」
「言ったじゃん、この間のお詫びにって。それに、Aのこと気になってたんだよね」
「…いつから、ですか」
「FBが依頼した時に、学校で一回だけお昼一緒に食べたじゃん。あの時から。Aってなんか他の子と違う感じするし、あんまり喋らないから、余計気になっちゃった」
言いながら彼はドリンクバーのコーラを一口飲んで、だけど、と今日イチの破壊力を持つ笑顔で言った。
「今日はいつもより話してくれて嬉しかった。学校とかじゃあんまり目も合わせてくれないけど、今はちゃんとこっちみて俺の話聞いてくれるし。デート誘って良かったわ」
その言葉と表情で、私はそうか、と深く納得してしまった。
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なーや(プロフ) - reoru(テイル)さん» コメントありがとうございます！Kさん推しなんですね…！同士の方とこうして出会えて感激です〜！次回作もぜひお願いします(*^^*) (2021年10月19日 21時) (
レス) id: 8296248943 (このIDを非表示/違反報告)
なーや(プロフ) - 管理人さん» コメントありがとうございます！前作から見て下さってるんですね…！とても嬉しいです！次回作もよろしくお願いします(*^^*) (2021年10月19日 21時) (レス) id: 8296248943 (このIDを非表示/違反報告)
reoru(テイル)(プロフ) - 完結おめでとうございます！推しだったので、死にかけ(尊死)ながら読んでました。次回作も死なないように頑張りますので、体調に気をつけて頑張ってください！ (2021年10月19日 15時) (レス) @page33 id: 4d94c0fd69 (このIDを非表示/違反報告)
管理人(プロフ) - なーやさん完結おめでとうございます！Fさんのから見ていますが、今回のもすごく良かったです！次回作も楽しみにしてます！ (2021年10月19日 7時) (レス) @page33 id: af5b844ff4 (このIDを非表示/違反報告)
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