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来たる土曜日。普段なら昼近くまで惰眠を貪り、気が向けば枕元に置いてある某ゲーム機を手に取り攻略に勤しむのだが、今日はそうはいかない。
さあ、決戦の日だ。
彼とはバスで数分の大型ショッピングモールで待ち合わせをしている。ちなみに、なぜ私を誘ったのかと聞いたらグルッペンさんの件のお詫びをさせてくれとの事だった。
結局準備らしい準備は出来ていない。吸血鬼について調べていたら深夜２時を過ぎてしまい、少し寝不足だ。吸血鬼は十字架、ニンニク、銀の弾丸等を嫌うそうだがそもそも陽の下で活動する彼には効かないだろうという結論に至り、私はただ神頼みをするだけだった。
11時に集合予定だが、何となく早め早めにと家を出たら30分も前に着いてしまった。
が、しかし。
「お、きたきた〜！おはよぉーA！」
まだ30分前だぞ？
特大ブーメランという名のツッコミを入れる。笑顔でこちらに手を振り走りよってくる彼を見て、坂本さんの言葉を思い出した。
きっくん、イケメンだな。
いや、知ってたけども。彼は一般人と比べで顔が整っている。そんでもって人当たりも良く、空回りはすれどいい人だ。ついでに厨二病患者で空気も読めないし、なんなら私の命を狙っていると思われるが、いい人だ。…いい人か？
「A来んの早くね？あ、そんな楽しみだった？」
「え、あーいや…まぁ、はい」
「俺は楽しみだったよ。てか私服かわいいね！いつもと雰囲気違くてなんかいいわ」
「あ………ありがとうございます」
ああ、でも、苦手だこの人。やはり私の第六感が警告していたこの人の危険性は間違いではなかった。これは私の中に流れる陰陽師としての…吸血鬼ハンターとしての血の知らせだったのだろうか。
まぁ、結局その危険を避けられなかったんだけど。
「ちょっと店見たらお昼って感じでいいかな？それとも、何か見たいとことかある？」
「ショッピングには慣れてないので…先輩に着いてきます」
「おっけー！じゃあ行こっか。あ…手、繋ぐ？」
「遠慮しときます」
「あははっ、Aはそう言うと思ったわ」
悠長に話す彼の隣を歩き、私は決戦場となるであろうショッピングモールに足を踏み入れた。
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なーや(プロフ) - reoru(テイル)さん» コメントありがとうございます！Kさん推しなんですね…！同士の方とこうして出会えて感激です〜！次回作もぜひお願いします(*^^*) (2021年10月19日 21時) (
レス) id: 8296248943 (このIDを非表示/違反報告)
なーや(プロフ) - 管理人さん» コメントありがとうございます！前作から見て下さってるんですね…！とても嬉しいです！次回作もよろしくお願いします(*^^*) (2021年10月19日 21時) (レス) id: 8296248943 (このIDを非表示/違反報告)
reoru(テイル)(プロフ) - 完結おめでとうございます！推しだったので、死にかけ(尊死)ながら読んでました。次回作も死なないように頑張りますので、体調に気をつけて頑張ってください！ (2021年10月19日 15時) (レス) @page33 id: 4d94c0fd69 (このIDを非表示/違反報告)
管理人(プロフ) - なーやさん完結おめでとうございます！Fさんのから見ていますが、今回のもすごく良かったです！次回作も楽しみにしてます！ (2021年10月19日 7時) (レス) @page33 id: af5b844ff4 (このIDを非表示/違反報告)
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