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日が沈み暗くなり始めて、俺たちは手を繋いで歩いてきた道を戻った。昼間遊び呆けた海はその時の輝きを失って、暗い闇が際限なく広がっている。まだ辺りを見渡せるくらいの明るさなのに、俺はAを見失わないよう手を握って歩いた。
バス停に向かうと、アイツらが先にそこで待っていた。俺らを見て、ゾムがニヤニヤとした顔で声をかけてくる。
「なぁに手なんか繋いじゃってんすかコネシマ先輩〜」
「お二人とも目元真っ赤っすよ」
ショッピくんにそう指摘されて、俺はすぐに空いている手の甲を目元に当てた。余計な事を言ってくれるなと視線をやると、彼も無言で口端を釣りあげる。
そのやり取りを見ていたトントンはどこか安心した表情で息をついた。
「仲直りできたみたいで良かったわ」
「仲直り、どころか友人の一線を超えたように見えるがな。おめでとうコネシマ。それはフィクションでも第一コミュニティでもないのか？」
グルッペンにそう突っ込まれて、俺は慌てて制止する。
「そ…その話は今はええやろ。余計なこと言うなやグルッペン」
「いやぁな、あのコネシマが恋愛。しかもめでたくお付き合いを始めるなんて、信じられんくてな」
｢別に…ええやろ｣
俺が一番重く抱えていた問題を彼は遠慮なく口にした。連中からしたら全員が全員その感想だろう。むしろ、少し前の俺ならありえない一蹴する自信がある。
間もなくしてバスがやってきて、俺はAの手を引いてバスの一番後ろの席に座った。アイツらと一緒に座る意味なんてないし、Aもよく知らない奴らに囲まれても困るだろう。空気を読んでか、アイツらは俺達から離れた最前席に座った。
たが、ある一人を除いて。ゾムだ。
「おっ前…気使えへんやつやなぁ！？」
「だぁって大先生からA先輩がシッマのお気に入りって聞いてたから先に俺が取ってやろうかと思ってたのに、まさかあの間に付き合ってまうなんて」
「何くだらないこと言うてんのや！てか！そうやお前ら大先生とグルやったんか！！」
すると前方から「はい、グルです」と、グルッペンがふざけて返事するので、イラッとして声を上げる。隣のAは楽しそうに小さく笑っていて、今回のことはそれに免じて許してやることにした。
それから一時間ちょっと、Aの家の最寄りのバス停について、送らせてくれと俺も一緒に下車することになった。
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なーや(プロフ) - こちらでもコメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです(泣)まだ夏の話ですけど終わりまで見て下さい笑m(_ _)m (2021年4月10日 22時) (
レス) id: 8296248943 (このIDを非表示/違反報告)
相馬(プロフ) - 更新されると､まだ終わらないっておっしゃってましたけど、あ…また日付が進んでいく…と思ってしんどくなります笑毎日更新されるのが楽しみです！！ (2021年4月10日 20時) (レス) id: 7501b9a05e (このIDを非表示/違反報告)
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