夏 ページ18
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一年生最後の期末テストは、Aのおかげで大幅に順位があがり大健闘だった。もちろん、その事をちゃんと彼女に伝え、それからお礼と名目して花見だって一緒に行った。
それから迎えた春休み。俺は彼女とこれといったやり取りはしなかった。
細かく連絡を取り合うのは性にあわないので、そのことに関しては特に気にしてはいない。ただ、せっかく連絡先を交換したのだから、少しくらい進展を望んでいたのも事実で。
問題は新学期からだ。
Aは春休み前と比べて、やけによそよそしくなった。
無視をされている訳では無いし、怒っているわけでもなさそうだが、明らかに態度が変わっていた。朝顔を合わせても挨拶をしてすぐ逃げるように教室に戻ってしまうし、たまに目が合っても気まずそうな顔をしてすぐにそらされる。
「チッ………何なんアイツ」
雨の降る登校路。自転車を漕ぎながら舌打ちをする。雨具が肌に張り付く感触が、さらに気を立たせるようで腹が立った。
いつもより遅い時間に学校に着いた。雨のせいで部活もなく、ストレスの発散は叶わない。
それから下駄箱に向かうと、今一番見たくない顔が佇んでいた。そんな自分の気持ちとは裏腹に、無意識に声をかけてしまう。
「A…」
ハッとした顔で振り返る彼女と、一瞬目が合うが、視線をすぐに逸らしてその手にある紙を見つめた。すると彼女はそれを俺に差し出す。
「これ、さっき一年生の女の子に頼まれて…シッマにだって」
一年の、女に。
その手紙がすぐに何なのか察した。自分で言うのもおかしな話だが、こういった状況には慣れている。
重要なのはその手紙じゃない。それを預かったAだ。
「要らん。捨てとけ」
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なーや(プロフ) - こちらでもコメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです(泣)まだ夏の話ですけど終わりまで見て下さい笑m(_ _)m (2021年4月10日 22時) (
レス) id: 8296248943 (このIDを非表示/違反報告)
相馬(プロフ) - 更新されると､まだ終わらないっておっしゃってましたけど、あ…また日付が進んでいく…と思ってしんどくなります笑毎日更新されるのが楽しみです！！ (2021年4月10日 20時) (レス) id: 7501b9a05e (このIDを非表示/違反報告)
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