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その4 ページ9
一の三
○.
いつものようにグルさんと世間話をしていると、誰かが声をかけてきた。
この声は……
「お邪魔なのは承知の上で御一緒してもい〜い〜？」
「マンちゃん！私はいいよー。」
「ああ、座れ。」
「やっためうー！んじゃ、お邪魔しまーす。」
現れたのはオスマン。通称、マンちゃん、jk。私より女子力が高かったりする。
「今日も二人で食べてるんだね。相変わらず仲が宜しくて。」
「私がいつも誘ってるんだよ。するといつもいいよって言ってくれるから。」
「なら、今度は俺から誘おうか？」
「え、ええ！！？ホントですか！ぜひ、、っ、……ｺﾞﾎｯｺﾞﾎ」
「A興奮しすぎめう〜。」
「大丈夫か？」
思わず喉に食事を詰まらせ咳き込む私の背中を、グルさんが撫でてくれる。
ありがたいけど興奮で余計に息が止まりそう、、ああこのまま天国いける……。
はっ…！いかん、私はまだグルさんのお隣にいるんだ。このまま死ねない！
その後、昼食を食べ終わり手を合わせると、グルさんがどこか違う席を鋭い目付きで見ていた。
首を傾げて視線の先を追おうとするが、分からなかった。
「グルさん？どうしたんですか？」
「………いや、何でもない。
それよりA、、」
「んぇっ！？」
いきなり顎に手を添えられて、思わず顔に熱が集まる。なんだなんだと身構えていると、グルさんが親指で口の端をなぞった。
離された手にはご飯粒。
「ついていたゾ。」
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