その5 ページ23
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終わりには、例え気持ちを共有できなくとも、この絵を見て何か思い描いてくれたなら、それだけで作品の価値があるという何とも謙虚な言葉。それと…
＿＿＿足を止めてこの絵を見てくれたあなたに、どうか私の心が、少しでも伝わりますように。
1年C組 AA。
タイトルは＿＿＿＿＿激情。
その時、ふと視線を感じて廊下の曲がり角の方を見た。すると、ほんの少し人影が見えただけで、向こうも俺の視線に気がついたのかバタバタと数人の足音が遠ざかっていった。不思議に思いながらも、ここにやってきた目的を思い出して俺は3年A組の出し物の方へと足を動かした。
前売り券で交換してもらった食べ物を両手に考える。もしかしたらさっきこちらを見ていたのは、美術部の人だったのではないだろうか。
「お前その格好で校内歩いてたんか！！」
店番をしていたらしいコネシマ先輩に笑いながらそう言われてハッとした。こんな血まみれで包帯ぐるぐる巻きの奴が美術室の廊下で作品を黙って見ている、なんて不審者もいい所だ。美術室に用があったとしても入りにくかっただろう。申し訳ないことをしたと思いつつ、まぁ今更仕方ないとまだ残る前売り券の店に向かって特別棟を後にした。
普通棟に戻ったところでグループチャットから通知が来た。
[おせぇぞスマイル！]
きりやんからの急かす通知も既読無視して、三階のカップケーキ屋に向かえばすでにきんときとなかむが廊下にいて、俺に気づいた二人が寄ってくる。
「も、スマイル何してたんだよ〜！まだ焼きそばしか受け取ってないだろ！」
「はァ！？わざわざ向こうまで6人分取りに行ってやったんたから感謝しろよ」
「にしても遅いだろ！」
「まぁいいじゃんちゃんと来たんだし。てかスマイル、その格好のままフラフラしてたの？」
「それは完全に盲点だった」
半笑いでそう聞いてくるきんときに無言で荷物を渡して、残りの前売り券を交換しに行く。というか、これ食いたがってたのなかむとぶるーくだけだろ、なんで俺が…。そんな文句を心の中で垂れながらカップケーキを受け取って、二人と一緒に教室へと戻った。
【続かない】
これ多分そのうち書き終わったら…もしくは終わりが見え始めたらアップすると思います。最近他の作品の更新が遅いのはこれのせいですすみません！！！今更wt見始めてまんまとハマりました…許して…
続く
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