その4 ページ18
4
夢主視点
私の目のには大量の料理が並んでいる。こんなの成人男性でさえ食べられる量ではないのは明らかである。
だが、私の隣にいる男はその料理たちを目にも止まらぬ速さで口に運んでいく。
「うっまー！Aも食えや。」
「あ、は、はい…」
「俺が食わしたるよ！はい、あーん。」
そう言いながら差し出されたフォークの先には私の口では到底入りもしない量で。どうしようかとわなわなしていると、誰かがゾムさんの肩に手を置く。
「ゾム。んな量Aの口に入るわけないやろ。」
「と、トントン…」
赤マフラーの男。我らが総統グルッペンの書記を務めるのは、トントンである。
そう制止されたゾムさんは明らかに嫌そうな顔をしてトントンを睨みつけた。
「邪魔せんといてくれへん？今Aと仲良く飯食うとるんやから。」
「仲良くなあ…そんなふうには見えへんけど。あんま無理して食わせんな、体調崩したりしたらどないするん。」
心配そうに私に視線を配るトントンに未だ睨みを利かせているゾムさんは視線はそのまま、私の腰に手を添えて自分の方に寄せた。
するとトントンさんは呆れたようにゾムさんから手を離し、腕を組んだ。
「…今すぐにAを攫ったりなんかせえへんよ。適度な量の食事にしときや。」
「…わかった。」
そしてゾムさんはフォークに乗っていた大量の食事を普通の量に乗せ換え、先程同様に私の口に差し出した。このあーんからは逃げられそうもなく、私がゆっくりと口を開くと料理を口に入れてフォークを抜く。
「どや、うまいか？」
子供のような顔で期待され、私は苦笑いで頷くと、彼はそうかそうかと満足し、また自分の食事に戻った。
【続かない】
-------------ｷﾘﾄﾘｾﾝ--------------
以上！
恋愛下手すぎるzmさん良くないですか？？？それにタジタジ夢主も良い。てか最初の夢主の特性についての導入いらない気もしますね()
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